タイ館もヘルスケアパビリオン 100万の微笑みと健康と癒やし

 鏡をうまく使って建物を実際以上に大きく見せているタイパビリオン。万博開催後の早い時期に一度来館したことがあるが、今回改めて館内を巡ってきた。

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 タイパビリオンは、10から1000000までの数字を使って、展示内容を紹介する構成になっていて、薬品や生薬、ハーブ、食材や食事そのもの、メディテーション、ヒーリング、そして最新の医療技術からメディカルツーリズムまで、医療や健康に関連する内容で統一された展示内容だった。

 まずパビリオンの中に入る前に、建物に向かって左側(パビリオンの出口を出ると通る通路部分)には「タイの10の魅力」と称して、大きなオブジェが並んでいる。

タイ、万博

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 パビリオンに入ると、そこはロビースペースになっていて、100人近い人が一つのグループになって、スタッフの説明を聞く。日英両方の言語を交えた説明で、挨拶に使うタイ語の紹介や、みんなで声を出して「サワッティ」などの練習をしたりと和やかな雰囲気で始まった。

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 ここではタイらしい空気感をエンジョイできた。
 説明が終わってドアが開いて中に入ると、立体的な形のスクリーンがあり、タイのチャームポイントを紹介してくれる。マッサージ、ヒーリング、自然、食事、医療、ムエタイなどが全体で5分くらいのイメージビデオで紹介されていた。ここまではグループ全体での行動だったが、この部屋を出て次のスペースへ進むと、後は自由行動となる。

 その空間では、タイが誇る医療や生薬、ヒーリング、リラクゼーションなど幅広い範囲で情報が提供されている。

 部屋の正面には「100の公衆衛生システム」というサインがあり、様々な公衆衛生のシステムについてビデオやパネルなどでの紹介がある。

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 この周りには薬草や生薬のサンプルが展示されていた。

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 また、病院の外来患者部門の業務を請け負うロボット「ディンソー4」が展示されていたり、骨密度を計る機器や心拍数などを計測する機器を使った体験ができるスペースもある。

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 次に見えてくるのは「1000の医療機関」というサイン。

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 メディカルツーリズムを謳っているだけあって、東南アジアでは先進的な医療施設が多いのはタイの特徴でもある。ここではいろいろな医療施設の情報を提供している。

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 観光と健康についての紹介があった後、その隣ではタイ古式マッサージの無料体験サービスを提供しているエリアがある。

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 体験するには当日朝9時半にタイパビリオンの前に掲示されるQRコードを読み取って、そこから予約する必要があり、筆者がパビリオンを訪れた午前11時にはすでに当日の予約は満席になっていて締め切られていた。どうしてもマッサージを体験したい人は朝一番でタイパビリオンへ走るしかなさそうだ!

 マッサージの前を通り過ぎると、次は食についてのエリア。「10000の健康に良い料理」というサインがあり、その周りにはタイの伝統的な食材やハーブなどを使ったタイ料理がCGやサンプル、パネルなどで紹介されている。

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 そのまま進むと「未来の料理」が登場し、代替タンパク質や機能性食品、個別化食品やオーガニック食材などのイメージサンプルが展示されている。

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 そのすぐ向かいには、ガラス張りのキッチンがあり、同館のカフェで提供する料理を作っている様子がガラス越しに見える。中で腕を振るっていたシェフは陽気で、来館者にポーズを決めてシャッターチャンスを提供していた。

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 パビリオン最後の場所はギフトショップで、そこには「100000の免疫力強化製品」のサインがあり、サプリメントやティー、オーガニック食品など様々な健康に良さそうなモノが販売されていた。

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 そしてそれらを購入するレジの隣にある壁には「1000000の微笑み」のサイン。

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 微笑みの国タイらしくて何かホッとする。

 全体的に柔らかい空気が流れている同館で、医療や健康、ヘルスケア、免疫などのテーマについて多方面から取り組んでいることがうまく紹介されていた。大阪府・市で出展している大阪ヘルスケアパビリオンとはまた違った味わいがあるヘルスケアパビリオンだった。

 展示されている資料やデジタルデータ、動画などが多く、本気でチェックしていくと結構な時間がかかので、できるだけ時間にはゆとりを持って見て回ることをオススメする。