
大阪観光局は4月7日、大阪・関西万博を訪れる外国人観光客を能登地域へ誘致するため、輪島市や輪島商議所、門前町商工会と「観光連携協定」を締結した。全国の自治体と連携して展開する「日本の観光ショーケース」の一環。輪島塗や朝市などで有名な地域の魅力を観光の力で再発信し、震災復興と地域活性化に繋げるのがねらい。
締結式は輪島消防署で行われ、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」にふんした“ミャクひろし”こと大阪観光局の溝畑宏理事長と、輪島市の坂口茂市長らが調印。協定書には関西と輪島を含む能登地域を結ぶ新たな観光ルートの創出や、震災からの復興に向けた課題解決などが盛り込まれた。

締結式に先立ち、“ミャクひろし”一行は吹田市のスポーツウェアメーカー「ボディメーカー」が提供したジャージを着て、自転車で市内を巡る「輪島ひろし旅」を実施。溝畑理事長は「大阪と輪島・能登半島のつながりを今後深めたい。大阪は全国と繋がり、困っている人を助ける懐が深いまちになるべきだと思っている」と話していた。

「輪島ひろし旅」には、インフルエンサーマーケティングを手がけるフロムジャパンエース(東大阪市)のスタッフも同行し、インターネットを通じたライブ配信で輪島の今を発信。観光を通じた復興支援への協力を呼びかけた。

同社の清原代表は「リアルタイムで双方向コミュニケーションができるライブ配信は、震災復興の状況や観光情報を伝えるには最適だが、コンプライアンス面も配慮して活用していきたい」と話していた。