
展覧会「〈若きポーランド〉—色彩と魂の詩 1890-1918」が、2025年3月25日から6月29日まで京都国立近代美術館(京都府京都市左京区)で開催される。本展は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ポーランドの古都クラクフを中心に活躍した「若きポーランド」と呼ばれる芸術家たちの作品を包括的に紹介する日本初の試み。
ポーランドは18世紀末に国家消滅を経験したが、芸術はアイデンティティのよりどころとなった。「若きポーランド」の芸術家たちは、祖国の独立を願いながら、伝統文化を再発見しつつ西欧や日本美術の影響を取り入れ、象徴的で色彩豊かな作品を生み出した。本展では、絵画、版画、家具、テキスタイルなど約130点を展示し、その約9割が日本初公開となる。
注目は、歴史画家ヤン・マテイコの作品や「若きポーランド」の象徴主義的表現が顕著なユリアン・ファワトの風景画、ヴォイチェフ・ヴァイスの鮮やかな色彩の作品だ。また、日本美術の影響を受けたレオン・ヴィチュウコフスキの《日本女性》なども見どころの一つだ。
本展は、ポーランドのクラクフ国立博物館の協力を得て開催され、音声ガイドには声優の岡本信彦さんが参加。
チケットは一般2000円(前売り1800円)、大学生 1100円(同900円)、高校生 600円(同400円)。美術館公式チケットサイト(e-tix)、チケットぴあ(Pコード 687-145)、ローソンチケット(Lコード 56823)、セブンチケット(セブンコード 108-697)ほかで販売中。詳細は公式サイト。