本紙、ライブ配信会社と事業連携 超地域密着メディア目指す

 週刊大阪日日新聞社はこのほど、ライブ配信を活用したインフルエンサーマーケティングを展開する「フロムジャパンエース」(清原義視代表)と事業連携協定を結んだ。デジタル媒体とアナログ媒体を融合した新たな情報発信モデル「デジログ」を具体化させ、世代ごとに親和性の高いメディアを使い、情報の普及力を高めていく。 

デジログを具体化させる事業連携協定を結んだフロムジャパンエースの清原代表(右)と佛崎編集長


 「デジログ」は、TikTokや17LIVEといったライブ配信プラットフォームの「生配信」による即時性や拡散力を活用しながら、大阪府内約26万世帯に無料配布する週刊大阪日日新聞の紙媒体を通じて、幅広い世代に情報を届けることを目的とした試み。 
 
 具体的な取り組みとして、例えば守口市を取材エリアとする記者が、地域の名所である豊臣秀吉築造の「文禄堤」の記事を執筆する場合、その内容をインフルエンサーと共にライブ配信でも同時に発信。これにより、リアルタイムで市民や読者と交流しながら、記事の深みや地域への関心を高める効果を期待している。 
 
 清原代表は「ライブ配信で収益を上げるためのノウハウを提供し、収益力を生む記者の数を増やしていきたい。その結果、多くの記者が週刊大阪日日新聞に所属し、超地域密着型のメディアとしてさらに地域活性化を推進できる。生配信での個人情報保護の観点やコンプライアンス違反などの課題も対策していきたい」と話している。