名称は「JPタワー大阪」 中央郵便局跡 高さ188㍍の超高層ビル

南東から見たJPタワー大阪の外観イメージ
南東から見たJPタワー大阪の外観イメージ

 日本郵便とJR西日本、大阪ターミナルビル、JTB、日本郵政不動産の5社は3月7日、旧大阪中央郵便局の跡地を含む大阪駅西地区で進めている梅田3丁目計画(仮称)の建物名称を「JPタワー大阪」に決定した。合わせてビル内の商業施設の名称を「KITTE大阪」に決めた。商業施設は2024年7月に開業する。

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商業施設は「KITTE大阪」 2024年7月開業へ

 施設は地上39階、地下3階、塔屋2階の造りで、商業施設と劇場、ホテル、オフィスで構成された高さ188㍍の超高層複合ビル。JR大阪駅西側に3月に整備される西口改札直結の通路(1階)や、既存のJR大阪駅連絡橋口改札から直通する新設の歩行者デッキ(2階)、西梅田地下歩行者道路のガーデンアベニュー(地下1階)とも接続し、梅田エリアの各駅とのアクセスを高める。

南東広場イメージ(JR大阪駅南側から)
南東広場イメージ(JR大阪駅南側から)

 商業施設のKITTE大阪は地下1階~6階部分となり、ターゲットには観劇後の飲食や買い物、ホテル滞在者向けのお土産、オフィスワーカーに向けたランチやアフターファイブ利用なども想定。

 6階の劇場は1200~1300の客席数になる予定で、舞台では演劇やミュージカル、音楽、演芸などのエンターテインメントを繰り広げるほか、関西文化の育成や発信、にぎわいを生む拠点を目指す。

アトリウムイメージ(商業フロアから)
アトリウムイメージ(商業フロアから)

 7、8階と29~38階はJR西日本ホテルズがマリオット・インターナショナルと初めて提携し、個性あふれる独立系ホテルからなる「オートグラフ コレクション」 ブランドのホテル(客室数は418)が入居する。

 8階~27階は西日本最大級のオフィスエリアとなり、屋上庭園やフィットネスルーム、サウナなども備え、オフィスワーカーの健康的な働きをサポートする。

 同エリアは1874年に開業した初代大阪駅の跡地でもあり、2012年までは旧大阪中央郵便局舎があった場所。初代大阪駅開業から150年。今後の大阪を成長させる起点として、歴史を未来へと紡いでいく。