大阪三大夏祭りの最後を飾る住吉大社(大阪市住吉区)の「住吉祭」が8月1日まで3日間にわたり行われ、最終日の神輿渡御(みこしどぎょ)では、神輿を担ぐ氏子たちの威勢のよい掛け声が飛び交う中、猛暑を吹き飛ばすような活気あふれる〝祭り絵巻〟が繰り広げられた。
大阪の夏祭りは、愛染まつりに始まり、天神祭を経て住吉祭で締めくくるといわれ、全国各地にある、住吉神社2300社の総本社である住吉大社の住吉祭は、伝統と格式ある祭典として人気を集めている。
住吉祭の前段として「海の日」に神輿洗神事(みこしあらいしんじ)があり、30日の「宵宮祭」では、住吉大神(すみよしのおおかみ)の神霊を神輿に移す神事が行われた。翌31日は「夏越祓神事」(なごしのはらえしんじ)に続いて例大祭があり、無病息災や厄除けを願う「茅の輪(ちのわ)くぐり」を楽しむ家族連れも見られた。
祭りのクライマックスともいえる、最終日の神輿渡御では、大阪一の大きさとされる大神輿(重さ約2㌧)を担いだ氏子らが、堺市の宿院頓宮まで練り歩き、多くの市民を魅了。海外の人も多く見られ、住吉祭太鼓会の会員たちが打ち鳴らす太鼓の音が、参道一帯に響き渡る中、最大斜度約48度の反橋(そりはし、通称「太鼓橋」)を大神輿が渡り終えると、一斉に拍手が沸き起こった。