うなぎで夏バテ防止を 一押しは「朝焼き鰻」 今年は入荷量を3倍増に 

7月24日は「土用の丑(うし)の日」 

国産のうな重をPRする「生鮮館 黒門中川」の大角幸玄惣菜部長

 梅雨が明けるといよいよ夏本番。観測史上「最も暑い夏」となった昨年に匹敵する暑さになる恐れがあるという。そんな猛暑を乗り切る食材と言えば、 やっぱり鰻(うなぎ)だろう。

 今年の「土用の丑(うし)の日」は7月24日と8月5日。大阪の台所・黒門市場 にあるスーパー「生鮮館 黒門中川」では、定番の蒲焼き、うな重をメインに産地、サイズなどのバリエーションを豊富に取りそろえる。中でも一押しは、市場の鰻屋が朝、炭火で焼き上げる愛知県産の「朝焼き鰻」。冷凍鰻とは一味違う「ふっくら感」が特徴だ。同店の村田隆介鮮魚部長は「昨年、初めて仕入れたが飛ぶように売れた。今年は入荷量を3倍に増やし、お客さんに喜んでもらいたい」と意気込む。

土用の丑の日には、鰻が所狭しと並ぶ(写真は昨年の売り場)

 土用の丑の日を「ちょっと変わった食材で楽しみたい」という人には、今が旬の鱧(はも)がおすすめ。祇園祭や天神祭など関西の夏を彩る食材としてもなじみ深い。同店では、熊本県・天草諸島で水揚げされた、金色に輝く珍しい鱧も入荷。プロの料理人も依頼する匠の技「骨切り」を店内で行うため、鮮度も抜群だ。

今が旬の鱧は、店内で「骨切り」を行う

 同店の成田明人店長は「旬の食材をおいしく食べていただき、夏バテを防止してもらえたら」と話している。

■生鮮館 黒門中川/大阪市中央区日本橋1-21-5(黒門市場内)/電話06(6646)6601