夫婦〝2馬力〟でローン返済 関西圏でも25%がペアローン利用

ペアローン

 女性の正規雇用が増えていることを背景に夫婦で住宅ローンを借りるペアローンの利用が拡大している。首都圏や関西圏でも新築マンションの高騰が著しい。このため、夫婦〝2馬力〟で住宅ローンの返済にあたっている。

 ペアローンでは夫婦それぞれが住宅ローンの契約者となる。単独名義と収入合算が、購入物件に対して1契約だったのに対し、契約が2件となる。三菱UFJ銀行などペアローンに力を入れている銀行も増えており、夫婦が同じ収入なら単純計算では、最大2倍の住宅ローンを借りられる場合もある。

 リクルート「2023年首都圏・関西圏新築マンション契約者動向調査」によると、首都圏で33・9%、関西圏でも24・6%が利用していた。利用が増えている要因は、給料の上昇に追い付かない新築マンションの高騰、高止まりがあるが、今後の住宅ローン金利の上昇や夫婦二人のどちらかの離職などで収入が激減したケースではローン負担が苦しくなる。将来的な働き方を含めた将来設計が欠かせない。