関西互礼会 能登半島地震の支援強調

 関西経済連合会など関西の主な経済団体や大阪府・市は1月4日、2024年の新年互礼会を大阪市で開いた。参加者からは石川県で最大震度7を観測した能登半島地震への対応を急ぐ声や、開幕まで500日を切った25年大阪・関西万博に向けて重要な1年になるといった声が上がった。

 JR西日本の長谷川一明社長は、石川県を通る七尾線など被災した線区があるとした上で「一日も早く復旧、復興し、地域の役に立つように取り組む」と強調した。

 地震発生に伴う万博準備への影響を問われた大阪府の吉村洋文知事は「既に着工する時期になっており、直接の影響はないと思う。ただ、できる限りの支援は尽くしたい」と話した。互礼会には約2千人が参加した。23年は新型コロナウイルス対策で人数を制限したが、今年はコロナ禍前と同じ形式で開催した。

「今年の漢字一字」 吉村知事は「安」、横山市長は「克」

 互例会の終了後、報道陣から「今年の漢字一字」を問われた吉村知事は「安」を、大阪市の横山英幸市長は「克」の字をそれぞれ色紙に記した。吉村氏は能登半島地震などを受けて「大きな事故や災害のないような安心できる一年になれば」と、吉村氏は「困難を克服するという『克』を選んだ」とそれぞれ字に記した思いを述べた