JTマーヴェラス
大阪と兵庫をホームタウンとする女子バレーボールチーム、JTマーヴェラス(吉原知子監督)の一行が9月25日、大阪市北区の週刊大阪日日新聞社を表敬訪問した。選手らは昨シーズンはVリーグ5位の成績だったことを受けて、「今シーズンは3年ぶりの女王の座奪還に向けて練習を積み重ねています」と熱い思いを披歴した。
同チームは昨シーズンは2022年皇后杯ベスト4、Vリーグ5位の成績を収めた。訪れたのは籾井あきさん(セッター)、東美奈さん(同)、高橋茉莉奈さん(ミドルブロッカー)、 成瀬ももかさん(同)、井上芙香さん(リベロ)の5選手。籾井選手からメンバーのサイン入りのバレーボールが同新聞社へ贈呈された。
今シーズンにかける意気込みを東選手は「昨シーズンは5位に終わって悔しい。この悔しい思いを受け継いでJTの今までのハードワークな歴史・DNAをしっかりと『継勝(けんしょう)』して日本1を目指して頑張りたい」。
優勝に向けての課題について籾井選手は「JTの強みはチームワークが一番。その中でも原点がハードワークな練習を大事にしています。今年、特に課題にしているのはサーブとサーブレシーブアタックの得点をあげることです。優勝に向けてのライバルはどこのチームも素晴らしいが、チームワークというところでは、個人的には久光スプリングスです」と述べ、そのライバル対策として「チームとしての〝引き出し〟を増やしていけるようにチーム全員で取り組んでいます」と力強く述べた。
今年、新メンバーとなった成瀬選手は「高校生の時にユーチューブでJTの試合をみていました。自分が憧れの選手と一緒に試合をするのは緊張しましたが、吉原監督、選手のみんなも声を掛けてくれて適切なアドバイスをいただいています。チームに最近は馴染めてきたと思います」と笑顔で話し、井上選手も「大学のときにJTの試合を観戦していました。その当時、キャプテンでリベロだった小幡真子選手にあこがれもあり、JTで試合ができると決まったときは喜びました。実際、入ってみて想像以上に思いが高まった。応援してくださるファンの熱気を肌で感じ、これがプロなんだと実感しました。これからはJTの一員として活躍できるようにしっかり練習を頑張っていきたい」と、2人は時には笑顔を浮かべチーム愛を語った。
最後に今期の見所については「戦い続ける身体をつくりたい。節目の5年目なんで、個人的にも優勝に貢献し、そういうチームをつくりたい」(籾井選手)、「セッターとしては身長は高くないが、それに代わるスピードが自分の持ち味。必ずトスして攻撃につなげたい。またコートの幅を広く使った攻撃につなげたい」(東選手)、「アタックの成功率を重視したい。JTマーヴェラスはサイドの選手が打数も多く強い。サイドだけに頼りすぎると、相手からもブロック、戦術がしぼられてしまう。コートの中央ラインであるミドルブロッカーとしてしっかりと決めていきたい」(高橋選手)、「自分は今年初めてのリーグ。Vリーグという高いレベルで活躍するためにもトレーニングから頑張っています。プレーで貢献することも大事ですが、声を出してトスを呼ぶとか、元気にコートの中でプレーすることを大事にしたい」(成瀬選手)、「プレーでは最後まであきらめない。憧れの先輩選手だった小幡真子選手のようにチームを鼓舞できる選手になりたい。どんな立場でもチームの力、太陽になれるように頑張りたい」(井上選手)と選手一人一人が思を語った。
JTマーヴェラスの今後のVリーグ・試合日程は10月21日から佐賀大会から開幕する。