おせちが非常食に? 無事に年越しなら〝おせち〟、災害時は〝非常食〟に

 老舗昆布店「舞昆のこうはら」は、常温で約4カ月間保存できる13種類の食材を詰め合わせた「非常食おせち」(1万2,480円)を、10月1日から直営13店舗および公式オンラインショップで販売開始する。お正月までは非常食として常備し、無事に新年を迎えた際には重箱に盛り付けて〝おせち〟として楽しむことができる一品だ。

おせちイメージ

 同商品は、発酵塩昆布「舞昆」をはじめ、牛肉昆布巻、どんこ椎茸うま煮、柚子ちりめん、大黒花豆、海老しぐれなど、開封してそのまま食べられる佃煮や煮物11品に、「舞昆旨だし」と「舞昆米の新米(3合)」を加えた全13種のセット。賞味期限は2027年1月末までとなっており、元日には新米を炊き、出汁でお雑煮を仕立てることで、手軽にお正月の食卓が完成する。

 開発の背景には、災害時の非常食における栄養の偏りや、防災備蓄が習慣化しにくいという課題がある。乾パンやカップ麺などは炭水化物に偏りがちで、避難生活ではタンパク質やビタミンの不足が指摘されている。同商品は、海藻や魚、大豆、根菜といった多品目の和食食材を取り入れることで栄養バランスに配慮したほか、「食べる日が最初から決まっている非常食」とすることで、定期的に消費して買い足すローリングストックの習慣化を狙う。

 同社の鴻原森蔵代表取締役社長は「備えは続かなければ意味がない。『いつか食べる非常食』ではなく、『年末に必ず食べるおせち』なら、誰でも自然に食べ切って買い足せる。無事に年を越せたことを家族でおいしく祝い、その一箱が次の一年の備えにもなるような商品にしたい」と語る。

■舞昆のこうはら/大阪市住之江区東加賀屋1-3-40

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