〝あの時〟を言葉に 帝国ホテル大阪30周年、「想い出エピソード」募集

 3月15日に開業30周年を迎える帝国ホテル大阪(大阪市北区)が、来館者一人一人の記憶に光を当てる参加型企画「315文字の想い出エピソード」の募集を行っている。節目の年にあたり、自らの歴史を語るのではなく、ホテルを訪れた人々の体験を〝物語〟として未来へつないでいく試みだ。

 テーマは「あの時、帝国ホテル大阪で」。家族の祝い事や人生の節目、ロビーで過ごした静かな時間など、ホテルでの体験を315文字以内でつづってもらう。数字の「315」は、開業記念日である3月15日にちなんだものだ。

「お気軽にご応募ください」と参加を呼び掛ける同ホテル企画課の田中夏帆さん(19日撮影、帝国ホテル大阪で)

開業記念日当日のラジオ番組で紹介

 寄せられたエピソードの一部は、開業記念日当日のラジオ番組で紹介されるほか、公式ホームページやSNSなどを通じて発信される予定。個人の思い出を、誰かの心に届く〝共有の物語〟として社会にひらいていく点が、この企画の特徴となっている。

 同ホテル企画課の田中夏帆さんは「館内にはさまざまな施設があり、点でも線でも、どこかで関わった記憶をお持ちの方が多いはず。そのときに感じたうれしさや楽しさなど、〝その瞬間の思い出〟を言葉にしてほしい」と呼びかける。

 30周年のスローガンは「つないでいく、歩んでいく。」で、ホテルが30年で築いてきたのは建物やサービスだけでなく、人と人との関係性や、そこで生まれた数え切れない感情の積み重ねでもある。今回の募集は、この歩みを〝語り手〟の言葉で未来へ手渡す試みだ。

 最優秀作には宿泊券、優秀作にはペア食事券を贈呈する。審査は、FM COCOLO番組DJの山添まりさんと、総支配人の鈴木稔樹氏が担当し、言葉の温度と場の記憶の両面から選考する。

 応募は専用フォームまたは郵送で受け付け、期間は2026年2月20日まで。思い出を語ることは、過去を振り返るだけでなく、新たな共感を生み出す行為でもある。帝国ホテル大阪の30周年は、そんな〝想いの循環〟を広げる節目となりそうだ。

 応募は公式ホームページ(https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=nhrh-meodke-e25aebeef85a1707c7ddbe330e5217cc)へ。

(文・西村由起子)

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