闇に輝く〝日本の原風景〟 服部緑地で古民家ライトアップ

 豊中市服部緑地にある日本民家集落博物館で11月22・23日、「いのち輝く温故知新の博覧会」として「古民家フェスティバル」が開かれた。
 前日の21日には、博物館として初の夜間開館を記念して点灯式が行われた。日没後の静まり返った会場に、茅葺き屋根の古民家が照明の光を受けて浮かび上がった。いつもは午後5時に閉館するため、夜間の鑑賞ははじめて。1956年に国内初の野外博物館として開館後の貴重な機会となった。
 来館者はライトアップされた飛騨白川の合掌造り民家をはじめ、館内の古民家群を夜の情景の中で鑑賞。スカイランタンの打ち上げやナイトコンサートなども行われ、昼間と異なる古民家の表情を堪能した。
 昼間は、古民家AR体験、茅(かや)と木のワークショップ、センチュリー・ユースオーケストラのコンサートなども行われ、来館者らは日本の伝統文化と古民家の魅力にふれた。

ライトアップされた「南部の曲家」。1964(昭和39)年に岩手県から移築復元された=11月21日、豊中市服部緑地(岡野健将撮影)
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