
兵庫ゆかりの7つの音楽フェスがタッグを組み、神戸ベイエリアを舞台にした大規模イベント「MASH UP FESTIVAL kobe(マッシュアップフェスティバル コウベ)」が10月4日、5日に神戸メリケンパーク含むベイエリア一帯で初開催される。1本のリストバンドで各会場を自由に回遊できる仕組みで、主催者は「まるで〝フェスの見本市〟のような体験」とアピールする。
「音楽に詳しい人もそうでない人も、自分に合う〝楽しみ方〟が必ず見つかるはず」。主催する一般社団法人GREEN JAMの大原智代表は、地域に根差した複数のフェスが同時展開するユニークさを強調する。
出演はPUFFY、Def Tech、石野卓球ら豪華アーティストが並び、会場全体を熱気で包む見込み。開場は午前10時、開演は午前11時。料金は1日券が一般8800円、高校生5000円(中学3年生まで無料)。
神戸の街を舞台に、7つのフェスが同時開催

イベント名の「MASHUP(マッシュアップ)」とは、異なる楽曲や文化を掛け合わせて新しい表現を生み出すことを意味する。その名の通り、兵庫県内で別々に続いてきた7つのフェスが同じ週末に同じエリアの複数会場で立ち上がる。アーティスト同士のセッションが行われるフェスや、ライブハウスをテーマにしたフェス、マルシェに特化したフェスやグルメに特化したフェスなど、カラーの違うフェスが一堂に会するのが特長だ。
会場間は徒歩移動が可能で、最長でも十分程度。親子でライブやご当地フードを楽しみ、気分を変えて別フェス会場へ。1日で複数の雰囲気を体験できる設計となっている。「初めてでも安心して楽しめます」と大原さんは話す。
また、神戸を本拠地とするプロバスケットボールチーム・神戸ストークスのリーグ開幕戦も同時開催予定。スポーツと音楽が重なり合い、ベイエリア全体が大きな祝祭空間となる。

地元フェスの担い手が一丸となる〝文化〟のような場

大原さんがイベントについて普段から大切にしているのは「業者任せにせず、自らと仲間の手で作り上げる」こと。今回は、兵庫各地でフェスを育ててきた主催者たちが一丸となり、神戸のベイエリアを盛り上げる。
「これまでそれぞれの街で積み上げてきた経験やスキルを持ち寄れば、1+1が3にも4にもなる。当日の楽しさにとどまらず、地域を巻き込みながら、点ではなく面で今後も文化を広げていきたい」と大原さんは力を込める。
また、「規模は違えど、〝文化祭〟を作っているイメージ。関わった人みんなが主役で、遊びに来た人も自然にその一員になれる。家族で気軽に遊びに来てほしい」と来場を呼びかけた。

詳細はWEBサイト(https://mashup-fes.com)へ。