泉北高速鉄道が南海「泉北線」に 来年4月に合併

 南海電気鉄道と泉北高速鉄道は11月1日、鉄道事業の合併申請が国土交通大臣に認可された。来年4月1日から南海電鉄は完全子会社の泉北高速を吸収合併し、南海「泉北線」として営業する。

泉北ニュータウンを走る泉北高速鉄道
泉北ニュータウンを走る泉北高速鉄道

 泉北高速は堺市にある「中百舌鳥駅」から「和泉中央駅」までを結ぶ14・3㌔の路線。沿線の堺市と和泉市にまたがる泉北ニュータウンで人口減少が表面化する中、両社の鉄道や不動産の事業で人員配置や投資を効率化するなどして沿線ブランドをテコ入れする計画。また、初乗り運賃の二度払いを解消し、運賃引き下げや利便性を高める。

 「泉北高速鉄道」は、1965年に大阪府などの第三セクターとして設立。2014年に府などからの株式譲渡で南海電鉄の傘下となり、22年に完全子会社化した。合併に伴うダイヤ変更はなく、南海の駅数は100から105に増える。