町工場に突如現れる〝別世界〟 チームラボ常設展が東大阪にオープン

雨が降る夜は水滴に光が反射し、作品が一層輝く

 菓子缶を製造する大阪製罐(せいかん)の工場敷地内に10月5日、「カンカン工場の草原のカフェ」がオープンした。これに合わせて、「チームラボ:風と雨と太陽の草原」の常設展示を開始し、観光客を集めている。テクノロジー・サイエンス・デザインアートなどのスペシャリストが集うアート集団「チームラボ」が、町工場が集まる東大阪で太陽の光、風、雨など環境現象により変化する作品群を展示している。

 鑑賞は「カンカン工場の草原のカフェ」の利用者が対象。作品は、工場の敷地の一部を草原にして常設。光や風、雨と草原が呼応する体験を楽しみながらスイーツを味わうことができる。

 同社の清水雄一郎代表は「ロマンチックで夢の中のような展示から一歩外に出ると、東大阪の風景が広がる。このギャップも楽しんでもらえれば」と話している。

カフェで提供されるのは、季節に合わせたスイーツ。料金は鑑賞料金に含まれる
全面ガラスのカフェ店内。スイーツを楽しみながら、風や日の傾きにより刻々と表情が変わる作品を楽しむことができる

■カンカン工場の草原のカフェ/大阪府東大阪市若江東町1-1-15/火・水曜定休