不動産価値分析AIクラウドサービス「Gate.」を運営する不動産テック企業のリーウェイズ(東京・渋谷、巻口成憲社長)が7月23日、「30年間で人口が増加・減少する駅ランキング」を発表した。
30年後に全国で最も人口が増加する駅は、東京都中央区の都営大江戸線「勝どき」で、20年の4万5503人から50年には5万9349人(1万3846人増)に。東京五輪の選手村跡地に建つマンション群「晴海フラッグ」でも話題になったエリアだ。
上位30駅中28駅は東京23区内で占められ、大阪府では唯一、大阪市西区の大阪メトロ長堀鶴見緑地線・千日前線「西長堀」が20年5万4929人から50年に6万3119人(8190人増)で23位に入った。
一方、30年後に全国で最も人口が減少する駅は、ランキングの上位30をすべて大阪府が占めた。最も減少が予測されるのは西成区の「萩ノ茶屋」駅で、4万3868人から2万3109人にほぼ半減。次いで「花園町」「今船」「今池」「新今宮駅前」と続いた。
同社広報担当の森優佳さんによると、「人口減少が見込まれる地域では、高齢化が深刻な問題になっている。各地域が直面する課題を明らかにすることで、持続可能な都市計画や社会政策の立案に寄与できれば」と話していた。
データは、国土交通省の国土技術政策総合研究所(国総研)が提供する将来人口や世帯予測のツールをベースに、同社のエンジニアチームが全国の各駅から半径800㍍の人口を丁目単位で集計。2050年の予測人口と、20年の人口との差を比べたもの。