KANA25周年ツアーが千秋楽 この日のために作った「御堂筋線音頭」披露

客席通路に降りて、歌いながらファンと交歓するKANA

 大人のファンが多いシンガー、KANAが昨年から続いたデビュー25周年ツアーを大阪で千秋楽を開催し打ち上げた。

 この日は彼女の楽曲を数多く編曲しているピアニスト佐藤和豊がゲスト参加。昨秋発売の新曲「ラストシーン」からヒット曲「ラビリンス~薔薇の蜃気楼」まで16曲を歌い踊った。途中で、コロナ後3年ぶりに解禁された場内へ降りての客席との交流も笑顔で繰り広げた。

歌いながら大きく左手を上げるKANA得意のポーズ

 1998年女性ディオとしてプロデビュー。シンガー・ソングライター杉本眞人の「すぎもとBAND」や長渕剛ツアーでのバックコーラスに参加。2009年に「ナイヤガラ~マリリン・モンローの伝説~」でソロ転向。15年前から実兄の作曲家・小林宏和が主宰するプリ・プロへ移籍。2015年からは一貫して兄妹コンビで毎年オリジナル曲を発表している。

 ライブではノリの良いリズム曲としっとり系バラード曲で緩急を図る構成が持ち味だが、この日はファンクラブ「姉御烈伝」の京阪神などの会員やなじみのスナックや居酒屋のママやマスターに囲まれ、この日のために作ったご当地ソング「御堂筋線音頭」をサクラの枝を手に歌い踊るスピード感あふれる舞台に。

リズミカルにステップを踏みながら歌い踊るKANA

 「25周年と言っても音楽だけで食べて行けるようになってまだ15年ぐらい。歌とお酒が好きで、片意地張らずにここまでやってきました。個人事務所ですからお金はないけど、私の真心と兄の少しの努力でこれからも好きにやっていきます。50歳になったけどまだまだ行くよ!」と満員のファンに熱いエールを送った。

(畑山博史)

実兄で所属事務所社長の小林宏和㊧とトークを繰り広げるKANA