オーナーシェフがワンオペで切り盛り フレンチの枠を越える「天一」の食堂

前菜の盛り合わせ。苦手な食材を確認してくれる心遣いがうれしい

 日本一長い商店街の入口、北区天神橋一丁目にある「フレンチ食堂パ」。旬の食材を使ったフレンチをコースのほか、アラカルトでも楽しめる。

 和食の技法を用いたり、生パスタがあったりと和洋を織り交ぜてフレンチの枠を越える。グラスワインも充実していてオーナーシェフの島田さんが丁寧に品種や味の説明をしてくれる。店内は嶋田さんがワンオペがしやすいように、L字型カウンター(7席)のオープンキッチンで切り盛りする。「お一人でお越しになったお客さま同士が仲良くなって、次のご来店ではお二人で来てくださったときはうれしいですね」と振り返る。

 さらに「店で食事しているときは、社会的地位や経済力は気にしないし関係ないでしょう? おいしい一皿の前では誰もが平等。社長とフリーターが隣り合わせで飲んで食べて。その光景が面白くて本当に好きで、それが理由でこの仕事をしているようなものかな」と接客を楽しそうに話している。

  コース料理を予約して大切な記念日をボトルワインで楽しんだり、ふらりと一人で立ち寄り、アラカルトで好きなものを好きなだけ食べるなど、さまざまな楽しみ方ができる。

前菜盛り合わせとスープ、生パスタとコーヒーでゆったりランチが楽しめる
季節によりメニューが変わるテイクアウトセット、下段左はフォアグラ入りレバーパテ
鱈の白子の生パスタは優しい濃厚さ
赤ワイン白ワインのほかにオレンジワインがあるなんて知らなかった!

■フレンチ食堂パ/大阪市北区天神橋1−12−22昭和天一ビル2階(左側の階段から)/電話070(4061)0917