ダイダンがチャーミングケアに寄付 病気や障害のある子どもの「その先」の暮らしを支える情報誌・アプリ・対話サービスに

 総合設備工事会社のダイダン(大阪市西区)が、病気や障害のある子どもと家族を支援する一般社団法人チャーミングケア(大阪府池田市)に、「Qケア」関連事業の開発・運営に対する寄付をした。チャーミングケアが20日、発表した。

 同事業は、治療が終わった後に続く復学や学習、進路、外見の変化、暮らしといった「治療以外のケア」を支える取り組み。寄付は、小児がん拠点病院・連携病院など161施設への無償配布を予定する病院向け情報誌「Qケア通信 -ホスピタル-」の制作・配布、ウェブアプリ「Qケアbase」の運用・開発、対話サービス「Qケア メンタリング」の提供に充てる。

 同アプリには、相談の前段階で使える2つのナビがある。「事前相談ナビ」は、医療や福祉、学校、生活、進路などの困りごとから、今の状況に合った相談先や制度、用品の候補を示す。「アピアランスケア情報ナビ」は、見た目の変化に関する相談先や助成制度、用品、子どもへの伝え方、復学や進路の支援などを探せる。
 子ども本人と保護者それぞれの話を聞き、気持ちや困りごとを整理しながら、学びや進路、暮らしの次の一歩を一緒に考えるメンタリングサービスは、親子での初回相談は無料で、病気や障害のある子どもには1カ月間無償で提供する。

 ダイダンは空調、給排水衛生、電気などの設備工事を手がけ、近年は再生医療事業を通じて小児がん治療に使う細胞製造にも携わる。同社は「治療後も続く子どもたちや家族の課題を考え、その先の復学や学び、進路、暮らしまで見据える姿勢に意義を感じた」とし、情報提供から相談、メンタリングまでを一連の流れで提供する考え方に共感して寄付を決めたとしている。

ほっとキュア(易感染患者用病室)写真提供ダイダン
ほっとキュア(易感染患者用病室)写真提供ダイダン

 チャーミングケアは外部資本を持たない非営利法人で、事業収益や助成金、寄付、自己資金で活動してきた。病気を経験した子どもへの支援には障害福祉サービスなど既存の制度の対象にならない場面があり、その場合は公的な報酬や補助が出にくく、民間団体のボランティアが担う状況があるという。石嶋瑞穂代表理事は「ボランティアで提供されていることと、ボランティアで賄える程度の支援であることは、同じではないと考えている。今回の寄付で、積み上げてきたものをサービスとして形にし、続けていくための土台ができた」と話している。

 寄付の背景を紹介したダイダンとの対談記事は、情報サイト「Qケア通信」で公開している。【https://charmingcare.jp/daidan-charming-care/】

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