兵庫県企業庁は10月14日、淡路市の複合文化リゾート施設「淡路夢舞台」の再生に向け、米投資運用会社フォートレス・インベストメント・グループの日本法人、フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン合同会社を代表企業とする企業連合を優先交渉権者に決定したと発表した。同グループは「Awaji シーガイア リゾート」をコンセプトに、初期投資額50億円超を計画。ホテルの改修や新たな施設の導入を通じ、幅広い世代が楽しめる滞在型リゾートへの転換を目指す。

優先交渉権者は、フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン合同会社と、ホテル運営を担うアイコニア・ホスピタリティで構成する。提案では、客室の改修に加え、温泉や子ども向け遊び場「キッズパーク」の新設、デジタルアートの導入などを計画。国際会議場も「Awaji シーガイアコンベンションセンター」として再生し、滞在と会議を組み合わせた「リトリート型MICE」の展開を目指す。MICEは、企業の会議や報奨旅行、国際会議、展示会などを指す。
淡路夢舞台は、建築家・安藤忠雄氏が設計した大規模複合施設。ホテル「グランドニッコー淡路」をはじめ、国際会議場、展望テラス、植物園、庭園、レストランなどを備える。同グループは安藤建築の意匠を継承しながら施設の価値を高め、淡路島観光の拠点としての機能強化も目指す。
今回の公募では、ホテルや展望テラス、国際会議場などの土地・建物と、株式会社夢舞台が運営するホテルなどの事業が譲渡対象となる。県は2027年4月以降の譲渡実行と新事業者による運営開始を予定しており、今後、優先交渉権者との協議や契約手続きを進める。なお、今回の譲渡対象外となる施設もあり、淡路夢舞台全体が一括して民間所有になるわけではない。
フォートレスは日本国内でホテルやレジャー施設の取得・再生に取り組み、宮崎県のフェニックス・シーガイア・リゾートなどを手掛けてきた。今回の提案は、同ブランドの運営実績を生かし、淡路夢舞台の新たな魅力を創出する狙いだ。なお、投資や施設整備の内容は、今後の協議によって変更される可能性がある。
