大阪・関西万博 入場料大人7500円 物価高、警備強化など運営費高騰で〝上振れ〟

2025年「大阪・関西万博」会場上空からのイメージ(2025年日本国際博覧会協会提供)
2025年「大阪・関西万博」会場上空からのイメージ(2025年日本国際博覧会協会提供)

 2025年大阪・関西万博の会期中に販売する大人(18歳以上)の入場券の料金を7500円とする案が決まった。昨年夏ごろは6000円を想定していたが、運営費の高騰で上振れした。子どもは割引し、開幕初期に割安で入場できる「開幕券」なども用意。万博協会は国の了承を経て正式に決定し、年内の発売開始を目指す。吉村洋文知事は自身のツイッターに「値段の割に素晴らしい万博だと思ってもらえるよう、頑張ります」と投稿している。

 4月13日から約半年間の会期中に販売する入場券のうち中人(12~17歳)は4200円△小人(4~11歳)は1800円。平日限定で利用できる券種は大人で6000円と設定した。

 前売り券は入場時期によって3種類を用意。会期中いつでも使用できる「1日券」は大人で6000円、開幕(4月13日)から2週間限定の「開幕券」は4000円と決めた。また、会期中に何度も入場できる「通期パス」の販売も検討しているが、「シニア割引」は現時点では発表されていない。

大阪・関西万博 入場料

子ども料金、安く設定

 05年の愛知万博の入場料4600円、21~22年のドバイ万博は約3000円と過去の万博と比べても高額となる。万博を巡っては、物価高の影響で運営費が膨らむ見通しとなっている。また、昨年7月の安倍元首相の銃撃事件や10月の韓国・梨泰院での大規模雑踏事故を受け、協会は対策を強化。その上で協会は小人の料金を大人の約4分の1に抑え、「多くの子どもに来てもらえるように思い切った価格設定にした」と発表している。

 協会では入場券の半分を前売り券で販売したい考えで、半年間の会期中の後半に来場者が集中することを防ぎたい意向だ。