「日本一」をかけ、健康的な肉体美を競う 男子ボディビルと女子フィジークの日本選手権

栄冠に輝いた木澤選手(写真右)と荻島選手

 世界選手権の代表候補選手選考会を兼ねた、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の日本選手権「第70回日本男子ボディビル選手権」と「第42回日本女子フィジーク選手権」が6日、大阪府堺市の国際障害者交流センターで開かれ、選手たちは「日本一」をかけ、健康的な肉体美を競い合った。

 「男子ボディビル」には、51選手がエントリー。予選から白熱した筋肉バトルを繰り広げた。選手たちは正面、サイド、背面など規定のポージングに沿って、居並ぶ審査員たちを前に、鍛え上げた筋肉のバランスや大きさなどを誇示。今年限りで現役引退を宣言をしている木澤大祐選手(愛知)が、雌伏20年の選手生活を有終の美で飾る、初の栄冠に輝いた。

 30~40代の選手が目立つ中、88歳の金澤利翼選手(広島)も若さあふれる筋肉美を披露。「玄米ご飯、納豆、みそ汁を毎日食べている」という〝万年青年〟のボディビルダーに会場から大きな拍手が送られた。

 女性的な筋肉の美しさや体形などが審査対象となる「女子フィジーク」では、荻島順子選手(東京)が過去4度、優勝経験がある澤田めぐみ選手(東京)を抑え、2連覇に輝いた。

 競技に先立って行なわれた開会式では、青田正順JBBF会長の主催者挨拶に続いて、開催地・大阪で開催準備と大会運営に尽力した大阪ボディービル・フィットネス連盟の河啓一会長が「今、パンプアップ中の選手から、日本一が生まれます。選手の皆さんには健康寿命にプラスして幸せ寿命を勝ち取ってもらいたい。私も幸せ寿命を目指して、あと100年頑張ります」とあいさつした。

 なお、世界選手権(IFBB世界女子選手権大会&男子ワールドカップ )は、12月16日から19日まで東京の有明コロシアムで開催される。
 ◇3位までの成績は次の通り
 【男子ボディビル選手権】①木澤大祐(愛知)②嶋田慶太(東京)③刈川啓志郎(東京)
 【女子フィジーク選手権】①荻島順子(東京)②澤田めぐみ(東京)③原田理香(広島)