関空の発着枠3割増へ 万博見据え

 来年の大阪・関西万博に向け、関西空港などの発着枠拡大を目指す新飛行ルート案について、兵庫、大阪、和歌山の3府県知事が7月15日に合意した。これにより、関西空港の発着枠は1時間あたり45回から60回に増えることになる。

 大阪市内で開催された会合には、国土交通省や経済団体も出席し、関西空港と神戸空港の受け入れ能力拡大に向けた話し合いが行われた。国が昨年提示した淡路島上空を通るルート案が承認され、大阪・関西万博に対応するための措置として、来年3月下旬から運用が開始される予定だ。

 関西経済連合会の松本正義会長は「関西経済の復権を目指す」と述べ、大阪府の吉村知事も「騒音対策を講じつつ、経済強化に努める」と強調した。