日本料理業界の発展を誓う 日本調理師連合会 春季総会

「今こそ大阪を国際都市に飛躍させる大きなチャンス」とあいさつする森口会長
「今こそ大阪を国際都市に飛躍させる大きなチャンス」とあいさつする森口会長

 料理人の祭典「公益社団法人日本調理師連合会令和6年春季総会」が4月14日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で開かれ、全国各地で日本料理業界の発展に汗を流している関係者350人が出席。旧交を温めながら、「来年に迫った大阪・関西万博は、日本料理の素晴らしさを世界に広めていく絶好の機会」と、奮闘を誓い合った。

 日本最大級の調理師会として1951年に創立された同連合会は、伝統ある日本料理業界の発展を主な目的に活動。料理人たちのが腕を競うコンクールや、小・中学校での調理実習の開催など、多彩な事業を行っている。こうした地道な取り組みが功を奏し、和食文化が2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたほか、日本食レストランが世界各地でオープンするなど、日本食への関心が国際的に高まっている。

 この日の総会でも、同連合会の西村明宏名誉会長(衆院議員)と森口冨士夫会長、それに来賓の国会議員らが、日本食の国際化を念頭に「大(だい)大阪の時代に匹敵する盛り上がりを感じる。インバウンドの観光客も回復しており、今こそ大阪を国際都市に飛躍させる大きなチャンス」と、力強くあいさつした。ステージでは優れた料理人に贈られる、「インターナショナル 美食 アカデミー賞(調理界の殿堂)」「最高位名匠」などの表彰式もあり、会場は華やいだ雰囲気に包まれた。第2部では懇親の宴があり、〝料理人歌手〟としても知られる森口会長の歌謡ショーなどが繰り広げられた。