医誠会国際総合病院(大阪市北区南扇町4−14)は、石川県能登半島地震の被災者に産後ケアを無料で実施している。石川県の被災者で出産日から4カ月未満の母親と赤ちゃんが対象で、総室(複数人で利用する病室のこと)の利用が2泊3日まで無料で、自費により延泊や個室の利用も可能となる。
産後ケアとは、産後の母親と赤ちゃんが抱える悩みを、助産師などの専門スタッフが軽減するサービス。母乳育児のサポート、授乳相談・指導、育児相談、育児技術の指導、ママの心身の休息とケアなどが目的。
同院は2023年10月に産科を新設。同年12月に大阪市の委託を受け、大阪市北区の総合病院として初めて、産後ケアの委託事業者に決定した。2024年1月現在、産科には医師4人と助産師11人のスタッフが在籍している。小児科などのある総合病院である特長を生かし、出産前後の体の不調から予防接種まで、子どもの出産・成長に関して一貫したヘルスケアサポートを行う。
同院の経営専門医である谷美智子氏は「能登半島地震被災者の母親とお子さまについては喫緊の対応が必要だと考え、早々に2泊3日までの総室の利用を無償化しました。日本における少子化問題は深刻です。『ペイシェントファースト(患者・利用者第一主義)』の理念に基づく医誠会国際総合病院の試みが、少しでも社会的問題の解決になれば幸いです」と語る。
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