大阪市城東区の城東区民センターで8月27日、恒例の文化祭「第10回城東区SARUGAKU祭」が開かれた。区民センター内の「城東スギタクレストホール」では躍動感あふれるダンスやよさこい、演奏など40組の多彩な団体が出演した。
イベント名の猿楽(さるがく)は歌舞伎や能、狂言などの芸能の元となったとされ、南北朝から室町時代に「榎並猿楽座」が拠点になったという地元史にちなんでいる。10回を記念して第1回のゲスト、落語家の桂花團治さんや観世流能楽師の水田雄晤さん、シンガーソングライターのリピート山中さんが特別出演し、芸能の祭を盛り上げた。
隣接する蒲生公園グラウンドでは、からあげやかき氷、スーパーボールすくいなどの趣向を凝らしたブースが並び、特別企画として直径3㍍を超える大きなシャボン玉を作り出す「ジャンボシャボン玉を飛ばそう」なども人気を集めた。
運営委員長の石原正美さんは「今年は例年の11月から8月に変更され、暑い中の開催となったが、楽しい夏の思い出になり、地域が盛り上がることを願っています」と意気込みを語った。