「ロボットチャレンジコンテスト2023」開催。小学生、40チーム50人が参加、熱戦を繰り広げた

祈るような気持ちで自ら製作した自律型ロボットの進行を見守る帝塚山小学校のメンバー

ロボットプログラミング教育を推進する追手門学院が学生と企画

 小学生を対象にした独自の大会「ロボットチャレンジコンテスト2023」が11日、茨木市太田東芝町の追手門学院大総持寺キャンパスで開かれ、大学の近隣にある公立小学校やロボット教室、同学院小学校、帝塚山小学校などから40チーム50人が参加して和気あいあいの雰囲気の中、熱戦が繰り広げられた。

 同大学はロボットコンテスト世界大会に8年連続出場するなど、ロボットプログラミング教育を教育の柱の一つにしている。昨年に続き2回目の開催で、大会を企画・運営するのは、自治体や小学校などでプログラミング教育の普及活動を行う追手門学院大学の経営学部の学生15人。

 開会式では実行委員長の浦光博同学院初等中等教育長が「ロボットづくりは人づくり。勝つことよりも学び、成長することが大切」とあいさつ。このあと各チームの紹介動画が流されたあと、コンテストはスタート。

 今年のテーマは「ロボットアドベンチャー 古代遺跡の秘宝を探せ!」。会場では、この日のコンテストを目指して小学生が自ら製作した自律型ロボットを使って、コート(90㌢×180㌢)上の決められたゴールまで宝箱を模したブロックを運ぶなど、8つのミッションに2回挑戦。試合の実況や審判などは15人の男女学生が担当し、出場した選手らにはチームメートや観客から「頑張れ!」「やった!」などと明るい声援が飛んだ。クリアしたミッションの数に応じて金、銀、銅の各メダルごとに表彰された。講評で浦光実行委員長は「チームにかかわらずお互いの健闘をたたえ合う光景は素晴らしかった。これからもプログラムを極め、人間的成長を期待しています」と賛辞の言葉を送った。

 閉会式のあとレゴスぺシャリストの若田智之さんが「僕は得意なことを極めたいとレゴスぺシャリストになりました。皆さんもロボットゲームが好きだと思いますが、もうひとつ好きなことを増やし、ふたつをかけあわせると、すごいものになる。夏休みにチャレンジしてください」と激励した。運営に携わった福田哲也同学院初等中等部ロボット・プログラミング教育・研究推進室長は「プログラミング教育の普及活動を真摯に行う学生に感謝しています」と話し、学生の代表も「和気あいあいとした大会運営ができて良かった。また、来年も会いましょう」と参加者らに笑顔で呼び掛けていた。

チャレンジコンテストが終わり満面の笑顔で集合写真に収まる参加者
競技スタートの合図の手を挙げる学生スタッフ(右)