大丸心斎橋店で「300祭」 メリーゴーランドや懐かしの展示で節目祝う

 大丸心斎橋店は10月31日から11月26日まで、開業300周年企画のフィナーレを飾る「300祭」を開催している。

 御堂筋側の本館前歩道に300祭のために用意したメリーゴーランドが登場。中央玄関の「ウサギとカメ」のレリーフをモチーフにして、屋根下の装飾幕板(ラウンディング・ボード)にそのまま再現している。

 メリーゴーランドには幕板から3次元の世界へ飛び出したかのようで、ウサギは実際に座って乗ることができ、連日多くの人が訪れている。カメにも座っても構わないが、実際に座る人は少ないようだ。

 メリーゴーランド横や反対側の心斎橋筋商店街側にあるショーウィンドウでは、開業300年を無事に迎えられたことへの感謝を表す展示がされている。

 館内では、1階のフロアに巨大な300周年を記念するオブジェが天井から吊るされており、その間には特製の提灯が多数飾られている。

 同提灯は各フロアの展示物の周りにも配置されている。

 上階では、4階から8階までのエスカレーター前のスペースを使って「Hitomasu Show!」を展開。各フロアでは、店や街との思い出や音楽を募集するラジオ企画をはじめ、大丸心斎橋店と心斎橋の街の今昔を紹介する展示、かつて配布された紙製のメリーゴーランドを再現した展示など、館内各所でさまざまな展示が楽しめる。

 本館4階の西側エスカレーター前には、かつて配布されたペーパークラフトのメリーゴーランドを再現した「まわるペーパークラフト」を展示している。これは、1933年(昭和8年)に梅田-心斎橋間の地下鉄が開通した翌年、地下通路で駅と大丸がつながったことを記念して配布されたもの。当時の設計図を基にスケールアップし、約2畳分の「ひとます」の中で台座が回転する仕掛けに仕上げた。

 台座の下部分にはLEDスクリーンが設置されており、ペーパークラフト内で動く地下鉄をデジタルで再現しており、アナログと比較して楽しむことができるようになっている。その隣には数量限定で、当時と同じペーパークラフトを200円で復刻販売している。

 同じ本館4階の東側エスカレーター前では、10月31日から毎週土曜(7・14・21日)に、FM COCOLOのDJが即興のラジオステーションに登場。来場者からのリクエストに応えて音楽を流し軽快なトークを繰り広げる。 開催時間は各日午後1時~2時と同3時~4時。

 5階では、大丸心斎橋店を挟んで広がる「東と西の心斎橋」の歴史と文化を、地図と浮世絵を通して紹介している。
 エスカレーター東側(心斎橋筋側)では、1927年(昭和2年)の心斎橋筋の案内マップの現物を展示。長堀から宗右衛門町にかけて、当時の商店街の様子を垣間見ることができる。また当時広告を掲載していたマッチ箱はコレクター必見。

 エスカレーター西側(西心斎橋側)では、西心斎橋に位置する御津八幡宮が描かれた浮世絵の実物を展示。さらに、現代のデジタル技術を使って浮世絵の中の人々を動かし、当時の風景を動画として再現していて、なかなか見ものだ。

 本館6階のエスカレーター西側には、大丸心斎橋店ゆかりの絵柄が完成する重ね押しスタンプが再登場。

 また、その絵柄を絵師が描いている様子も展示されている。

 エスカレーター東側では、明治末期に外商部隊が商品を届ける際に使用していた荷車をマーキーライトで彩った現代風の姿で展示されていて、荷車を引くスタイルで記念撮影も可能。

この中に入って記念撮影が可能

 本館7階では、2019年の建て替え前の本館で実際に使用されていたパーツを現物展示。かつての大丸心斎橋店本館を彩った意匠を、実物を通して紹介している。

旧本館地下1階の食堂で使われていた内装タイル

 本館8階のエスカレーター前では、開業300周年のメインキャラクター「火の鳥」の資料を展示している。「火の鳥」全12編のダイジェストのパネルや、作品にまつわる立体物や映像などがあったり、床面にはマンガのコマをコラージュし、物語の世界に入り込んだような空間を演出している。

 また、300周年のために制作された映像も上映されている。この場所に設置されている火の鳥は、「幼鳥」で、それは300年を無事に迎えられたが、初心を忘れずこれから新たな1年目を迎える気持ちを表しているという。

 300祭には、300年の歩みを受け継ぎながら、人と人、店と街が交わる場を生み出し、新たな発見を届け続ける「ずっと、あきない。」の思いを、次の100年へと繋げていこう、という強い思いが込められている。

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