西日本ジェイアールバス(大阪市)は29日、神戸市中央区の神戸学院大学ポートアイランドキャンパス東側グラウンドで、運転士の技術向上を目的とした「運転競技会」と、モバイルバッテリーの発火を想定した「異常時対応訓練」を開いた。神戸市水上消防署も参加し、本番さながらの緊張感の中で安全運行への意識を高めた。
運転競技会では、大型バスを正確に操る運転技術や安全確認の動作などを審査。運転士らは日頃の業務で培った技能を披露し、乗客の安全を守るための技術向上に努めた。

一方、異常時対応訓練では、近年増加しているモバイルバッテリーの発火事故を想定した。夏場を迎え気温上昇によるリスクが高まる中、万一の事態に備えた対応手順を確認した。
訓練では、実際にモバイルバッテリーを発火させ、車内で煙が発生したとの想定で実施。運転士が異常を確認した後、乗客を安全な場所へ速やかに避難誘導し、関係機関への通報を行うなど初期対応を実践した。その後、現場に到着した消防隊が放水による消火活動を行い、一連の対応を関係者が連携して確認した。

同社は「お客さまの安全・安心を守るためには、運転技術だけでなく非常時への対応力も欠かせない」としており、今後も継続的な訓練を通じて安全体制の強化を図る方針だ。
今回の運転競技会で上位入賞した運転士は、同社グループ各社の代表者が集う「JRバスグループ全国運転競技会」への出場権を獲得する。同大会は11月13日に同会場で開かれる予定で、全国のトップドライバーが日本一を目指して技術を競い合う。
同社グループは、多くの人命を預かる公共交通機関として、安全運行の要となる運転技術の維持・向上と非常時対応能力の強化に引き続き取り組むとしている。
