
大阪ヘルスケアビジネスコンテスト2025で表彰式
健康寿命の延伸につながるビジネスプランを表彰する「大阪ヘルスケアビジネスコンテスト2025」の最終審査と表彰式が11月13日、ビジネス交流施設クイントブリッジ(大阪市都島区)で開かれた。
10組のファイナリストの中から最優秀賞(大阪府知事賞)に選ばれたのは、卵子数検査キットと専門家の伴走支援サービス「Egg U(エッグユー)」を提案したBeLiebe(大阪市北区)。表彰の感想について「新鮮な質問を受け、視点が広がった。支援金を活用し、事業を加速させたい」と語り、会場から大きな拍手が送られた。
続く優秀賞は緑茶染めのインナー開発に取り組むSkinNotes。大阪シティ信用金庫賞には、高齢者の見守りを非装着型センサーで支援するきづなろ(東京都港区)と、介護事業者向けストレスチェック×学習型人材定着DXプラットフォームを提案したHICSS(大阪市東成区)が選ばれた。
審査委員長の伊藤一彦氏(BCC代表取締役)は「体験に根ざした課題への情熱が伝わった。収益モデルをさらに磨くことで社会実装が進む」と講評し、受賞企業やファイナリストの今後に期待を寄せた。
同コンテストは、健康寿命の延伸や超高齢社会の課題に挑む「健康寿命延伸産業」を育成する取り組みの一環として、大阪シティ信用金庫と公益財団法人大阪産業局が共催し、事業化をめざす企業を支援している。選定企業には最大50万円の支援金が提供される。

(文・写真=西山美沙希)
