一定以上の収入がある75歳以上の医療保険料を引き上げる改正健康保険法が、5月12日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決し、成立した。改正健康保険法では、75歳以上のうち、年金収入が年153万円を超える約4割が負担増となる。2024年度から保険料を段階的に引き上げる。高齢者社会の医療費増加に対応するほか、子どもが生まれた時に支給される「出産育児一時金」の財源にも一部を充てる。
健康保険法改正ポイント
●75歳以上の公的医療保険料を2024~25年度に引き上げ
●年金収入が年153万円を超える人が対象
●75歳以上の保険料を「出産育児一時金」の財源に充当