地球温暖化対策の先進的な取組みに熱い視線 リバー産業 「リバーガーデン都島」起工式

「リバーガーデン都島」の起工式で熱い思いを語る河社長

 関西を拠点に分譲マンションの建設を軸に都市開発を進めている、リバー産業(大阪市中央区久太郎町)は25日、「リバーガーデン都島」の起工式を建設予定地(大阪市都島区高倉町)で行った。建設されるのは、ゼッチマンションとして都島区初となる高層マンションで、地球温暖化対策の先進的な取組みが注目された。

 工事関係者ら40人が参列して工事の安全を祈願したあと、同社の河啓一社長は「脱炭素社会に対応したゼッチマンションとして、断熱性能と設備効率の向上などで、省エネ基準を大きく上回る、35%の削減(一次エネルギー消費量)を目指している。年間の光熱費に換算すると6.3万円になる。また歩道に計画している透水性脱色アスファルト舗装は、雨水を地中に浸透させる効果が高いことから、路面温度の上昇を抑制し、一般的な黒アスファルトに比べ、表面温度が約6.8度低下。ヒートアイランド現象の緩和にも貢献できる」とあいさつした。

 ゼッチマンションや透水性脱色アスファルト舗装の積極的な取り組みは、起工式会場でも話題となり、「地球温暖化による異常気象が引き起こす、さまざまな社会課題を解決していく、企業としての姿勢を示したもの」と賛辞の声が聞かれた。

 建設計画によると、地上20階で総戸数は89戸。完成は2027年11月。敷地面積は1503.97平方㍍で、リバーガーデンシリーズの特色であるバイオフィリック・デザインの精神を生かした緑豊かな癒やし空間を創出、壁面緑化や水が流れる滝を設置する予定だ。都島区初となる津波避難ビル協定も締結。災害時における地域住民の避難場所として活用してもらう。

 同社は入居者が負担する管理費の抑制にも取り組んでおり、「浪速管理の協力のもと、新築分譲マンション平均管理費の4割削減を目指す」(河社長)方針だ。

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