バレンタイン商戦が本格化 梅田3百貨店に聞くー今年の最新チョコ事情

 2月14日を前に、バレンタイン商戦が本格化している。大阪・梅田でも先月から各百貨店が特設売り場を設置し、多彩なフェアを開催。各店の最新トレンドを取材した。

 コロナ禍を経た働き方の変化やカカオ豆の高騰などの影響を受け、近年のバレンタインは消費行動の変化が顕著だ。「チョコレートを贈る文化から、自分へのご褒美や友人と楽しむスイーツイベントへと進化しています」(大丸梅田店・広報の樋口陽子さん)。こうした流れを受け、各店は趣向を凝らしたイベントを展開している。

大丸「ショコラプロムナード」15階

 阪急うめだ本店は「バレンタインチョコレート博覧会2025」を14日まで開催中。各階に設置されたサテライトショップのほか、9階のメイン会場は、テーマパークに見立てた5エリアで構成され、店全体が〝阪急チョコ百貨店〟になっている。「阪急うめだ本店は〝1個〟〝1粒〟をキーワードに、ちょっとずつ楽しめる商品を充実させています」(阪急うめだ本店・広報の米田進伍さん)。「チョコサンドクッキーラボラトリー」と題し、約240種類のチョコサンドを集積したアートステージや、一粒から味わえるテイスティングカウンターなどを設置している。

阪急「バレンタインチョコレート博覧会2025」9階 「チョコレートスプリングス」エリア
(阪急)約240種類のチョコサンドを集積した「チョコサンドラボラトリー」

 大丸梅田店のテーマは「リンクショコラ」。近年の志向として「ローカル」の魅力に注目が集まっていることをふまえ、15階の「ショコラプロムナード」には関西の実力店による「関西スイーツ」が集結。チョコレートに加え、焼き菓子やナッツスイーツなど幅広いラインナップがそろっている。

(大丸)滋賀・近江八幡から初登場。「Going Nuts」 a.「ヘーゼルナッツ ショコラペースト」(100グラム)税込2200円、b.「こだわりナッツとドライフルーツ」(詰め放題)税込2500円

 阪神梅田本店は「阪神のバレンタイン2025」を開催中。1月15日を皮切りに、イチゴにスポットを当てて展開している。各階にチョコといちごスイーツが並ぶほか、巨大イチゴのフォトスポット、また8階「ENJOY!いちごテラス」ではブランドイチゴのイチゴ狩りが楽しめる。「阪神限定商品や、関西でここでしか買えない特別感のある商品が売れ筋です」(阪神百貨店・広報の竹下諭さん)。各百貨店がバレンタインの新たな楽しみ方を提案し、訪れる人々を魅了している。

阪神「阪神のバレンタイン2025」1階
(阪神)いちごのトリュフチョコ。「ヴィタメール」トリュフ・フレーズ(8個入り)税込2484円