松下幸之助の言葉を〝書く〟

筆手紙道で学ぶ「書のこと お茶のこと」

 筆を使い、自由に文字や絵を描くことでコミュニケーション能力や創造力を養う「筆手紙道協会」は毎月第1水曜(午後2時~)、京阪電車西三荘駅高架下のレンタルスペースで、パナソニックグループ創業者、松下幸之助氏が残した数々の名言を書き写す講座「書のこと お茶のこと」を開催している。

 メールやSNS全盛の中、筆文字の持つ温かさが、プライベートだけでなく、ビジネスにも活用できると好評だ。

自由な発想で松下氏の言葉を書き写す

 講座では、季語や美しい日本語の活用方法などをわかりやすく解説。会場近くの「パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館」で松下氏が残した言葉や書籍から、事前に選んだ印象に残った言葉を、色紙や和紙、扇子などに筆で書き写す。作品完成後は、抹茶でくつろぎながら、参加者らと交流を深める内容。

 同協会の家元、浦川良子さんは「偉大な経営者の言葉は素晴らしく、何度訪れても、新しい発見がある。自身で書くことで、より理解が深まった。その時の心の在りようで、言葉から受ける印象が変化する不思議な感覚を多くの人に体験してもらいたい」と話す。

 〝まず好きになる〟という言葉を作品にした守口市の池田登志江さんは「忙しい毎日を過ごしている中、自分と向き合えた貴重な2時間だった。集中しながらも、穏やかな時間が過ごせた」と話した。体験は5500円。

 問い合わせは、メール(kana@fudeletter.com)筆手紙道協会へ。