「クイントブリッジ」がオープン 大阪・京橋に NTT西日本の共創施設

 NTT西日本は3月24日、大阪・京橋(都島区東野田町4丁目)に移した本社の敷地内に開設を進めていたオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」の運用をスタートさせた。

 同社は複雑多様になっている社会課題を解決するには「従来の延長線上にないアイデアとアプローチ」が必要としており、それ を生み出すのがオープンイノベーションだとの認識から同施設を誕生させた。同施設は企業、ベンチャー、自治体、大学などが「学び」、「繋がり」「集う」ことで「共創する」場となる。100以上の新規事業の共創や地域課題の解決を目指し「事業や人材育成の支援を行う」としている。

 同施設は3階建てで、床面積が約4000平方m。1階は100人収容できる大空間のイベント空間。壁がないのが特徴だが、段差を作り、緩やかな仕切りでプライベート空間を持てる。カフェなども併設し、少人数での雑談や打ち合わせも可能。2階は、プロジェクトの拠点をコンセプトにしたフロア。個室やワークスペースには、交流とアイデアを誘発するため、自由に空間を動かせる。キッチンや撮影できるスペースもある。

 3階は事業創出の促進を拠点とするシェアオフィス(有料)。静かな環境で集中して物事を作り出すことができる。

 近年は地域創生事業にも力を入れてきたNTT西日本。大阪の東口「京橋」で「新たなベンチャーなどが生まれる空間に」と意気込む。オープン後は多様なイベントやプログラムも用意し、面白い「ヒト」「モノ」「コト」が集まる場所に。志のある人や団体なら無料で会員登録でき(法人会員は有料のケースも)、コワーキングスペースの利用やイベント参加が可能になる。