猫の手も借りたいほど忙しい乳幼児との暮らしを支えるサービスに、「大阪市ファミリー・サポート・センター事業」がある。生後3カ月から10歳の子どもを持つ大阪市在住者なら誰でも利用でき、保育園、学校などのお迎えや一時預かりなど有償で幅広くサポートしてくれる。提供会員(サポーター)を取材した。
−どんなサポート内容が多いですか。
幼稚園などのお迎えや買い物、仕事中の一時的なお預かりなど、「ちょっとだけ子どもを見ていてほしい」というときに利用される方が多いです。一時預かりの場合は、最初は子育てプラザで遊びながらお迎えを待って、慣れたら互いの家を行き来することも。依頼会員さんには、よく“第二の祖父母の家”のようだと言われます。
−提供会員と依頼会員のペアリングはどのように?
規定の研修を終えた提供会員と、一度事前に顔合わせをして担当を決めます。あとはサポートをお願いしたいときに依頼します。
−「ファミリーサポート」を利用するメリットはなんでしょうか。
浪速区は別の地域から引っ越ししてきて周りに知り合いが少ない方も多いので、「困った時に頼れる知り合いが増えたことがありがたい」との声をよくいただきます。子どもを育てながら親御さん1人で生活の全てをこなすのは本当に大変です。そんなとき、“近所に住む身内”のように、気軽に頼りたくなる存在でありたいと思っています。
【プロフィル】
岸本 紗綾佳(きしもとさやか)さん
提供会員歴7年
22歳、9歳、4歳のお子さんあり
【ぽのぽの】はひとりひとりが心地よく自分らしく生きられるように。「個人の時代」というけれど、ずっとひとりきりは限界がありますよね。困りごと、みんなでサポートしあっていきたい。そんな思いを込めた週刊大阪日日新聞の連載企画です。
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