大阪女学院が台湾のサッカークラブ、大学とパートナーシップ締結

台湾の高雄先鋒足球俱樂部、文藻外語大學と協力

2023年10月にMOUを交わした三者。今後のパートナー協力についての話し合いをスタートした

 大阪女学院中学高等学校(大阪市中央区玉造2)は3月26日、「高雄先鋒足球俱樂部(Kaohsiung Attackers FC・台湾高雄市)」「文藻外語大學(Wenzao Ursuline University of Languages・同市)」と4月2日午後2時から、高雄市立楠梓足球場(台湾高雄市)でアカデミック・パートナーシップ締結の調印式を行う、と発表した。同女学院によると、台湾、日本ともに、国境を越えたスポーツ界と教育界の協力関係の締結は初めてという。

 三者はスポーツと学術の両立、キャリアの準備、またスポーツを通した教育(ウェルビーイング、チームワーク、リーダーシップ、フォロワーシップなど)の実現に向け、相互に協力内容を盛り込んだ覚書(MOU)を交わす。

 式には高雄市政府運動發展局、教育局、高雄市體育總會足球委員會の劉世芳 主任委員、公益財団法人日本台湾交流協会も招待される予定。日本からは大阪女学院高等学校校長はじめ教諭、コーチ3人と生徒7人、「Wenzao UrsulineUniversity of Languages」から学生13人、「Kaohsiung Attackers FC」から9人の選手が参加予定。

将来に向けた国際的視点を育む若年育成

 同学院では「高校時代に台湾の大学、サッカーチームとの国際交流が活発に行えるだけでなく、生徒が望めば将来は、「文藻外語大學(Wenzao Ursuline University of Languages・同市)」をはじめとする台湾の大学への進学の道も拓ける。スポーツだけでなく、英語、中国語の習得と、学問の学びが可能となり、さらに「高雄先鋒足球俱樂部(Kaohsiung Attackers FC」でサッカーの練習生、選手となれば、大学との両立を支援する同チームの方針により、授業料の一部としてスカラシップ(奨学金)を与えられることになる。この提携はスポーツ好きの生徒にとって、将来へ向けた大きなチャンスとなる」とコメントしている。

昨年12月、大阪女学院高から、2人の生徒が高雄陽信銀行足球隊(現・Kaohsiung Attackers FC)のチーム練習に参加した
大阪女学院高の一般生徒は、スポーツを通して海外で働くというロールモデルを持つ猪口監督(Kaohsiung Attackers FC)との交流を楽しんだ
今年1月に台北駐大阪経済文化弁事処の洪英傑処長と林育柔文教課長を訪問し、台日双方がアカデミック・パートナーシップを締結することなどをテーマに意見交換を行った