大阪IR 2030年秋ごろ開業へ カジノや3ホテル、国際会議場

 カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備に向け、大阪府と事業者は開業時期を2030年秋ごろにすることなどを盛り込んだ実施協定を締結した。国内初のIR開業に向け、今秋から予定地の人工島・夢洲(大阪市此花区)で液状化対策の工事を経て、来年夏頃から施設の準備工事が始まる。

 IRは、カジノ施設(約6・5万平方㍍)や三つのホテル、国際会議場などで構成。9月28日の調印式では、吉村洋文知事が「大阪のベイエリアで世界最高水準のIRを実現したい」と述べ、事業者の米MGMリゾーツ・インターナショナルのビル・ホーンバックル最高経営責任者(CEO)も「大阪が世界に誇れる観光都市になれると信じている。IRが中核的な役割を果たしたい」などと応じた。

 今後、事業者は開業までに、カジノ免許の交付を国に申請する。国のカジノ管理委員会が審査し、免許が交付されれば、開業に向けた準備がさらに進むことになる。

 ただ、予定地は2025年大阪・関西万博の会場にもなる大阪市の人工島・ 夢洲。海外パビリオンの建設準備が遅れる中、同時工事による影響など不安視する声もある。