【令和版 ニチニチ子育て研究所】子どもにスマホ持たせてる?

 スマホを持つメリットは理解しても、子どもに渡すのはまだ早い!と思っている保護者は多いですよね。でも、子どもの学年が上がるにつれてスマホを持つ友だちが増え、子ども自身も興味を持ち始めると、そろそろ準備が必要かな?という気持ちに。スマホへのモヤモヤを解消すべく、使い方のルールや備えておきたいトラブルなど、いろんな方から意見を集めました!

●座談会プロフィル
Aさん:長男(小4) 小3からスマホ
Bさん:長女(小4) 小3からスマホ
Cさん:長女(小4) 小4からスマホ
Dさん:長男(小4) 小1からキッズケータイ スマホはまだ

スマホを持たせる予定ある?

D:長男がスマホに興味がないから今すぐの予定はないけど、周りが持ち始めているから、子どもが置いて行かれへんかな?と少し心配。

スマホを持たせるキッカケは?

A:元々キッズケータイを持たせていたんやけど、紛失しちゃって…(笑)。新しいものを買いにお店へ行ったら、キッズケータイよりも、スマホの方が料金形態がお得やってん。

B:うちは子どもが写真を撮りたがっていて、デジカメを購入する?と最初思ったんやけど、スマホの方が便利やし周りも持っていたから。

C:私も料金面かな。キッズケータイを買いに行ったらスマホの方がお得で。いつかスマホを持つようになることを考えると、今持たせてもいいかなという結論に。

スマホを持たせてから、トラブルあった?

A:友だちから「LINEのアカウント教えて!」と言われると、子どもが断われないことがある。仲間はずれにされるかも、とか考えるとダメとは言いづらい。でも、夜中にLINEが送られてくるのは困る…!友だち同士のLINE交換は避けられないのかな…?

B:まだうちはトラブルは起きていないけど、友だちと何人かでLINEグループを作っているので、そこで何か起きないか不安。コミュニケーションのすれ違いでもめることもあるらしいし…。

C:この前LINEの「オープンチャット※」で知らない人とチャットしていたよ…。親の知らないところで他人と簡単につながれるのは怖いよね…。

A:トラブルじゃないけど、逆に子供がちゃんと連絡を返してくれない時も困る(笑)。

スマホのルールって何か決めてる?

A:「家に帰ったらスマホはリビングの机に置く」「親がスマホの内容をチェックする」「LINEは家族間だけの連絡ツールに使う」とかかな。

B:うちは、お金が関わること、例えばアプリをダウンロードする時は、親が許可しないとできないように制限かけてる。

C: 友だち同士でのトラブルは避けたいから、うちは「友だちとの連絡に使わず家族間だけで使う」と決めているよ。

D:持たせて終わり、じゃなくて、持たせてからも常に親子でコミュニケーションをとることが大事やね!

スマホを持たせるメリットってある?

A おじいちゃん・おばあちゃんと直接、連絡を取り合うようになったことかな。今までは親を通してでないと話することなかったけど、子どもから写真を送ったり、ビデオ通話をしたり。見ていて微笑ましくなるー!

B 学校の宿題で調べ物があるとき、自分で調べられるのもいいよね。あとうちの子は、スマホの待ち受けやレイアウトなどを可愛くアレンジしたり写真の加工など工夫をして楽しんでいる。

C うちもスマスマホを触りながら、便利な機能や使い方をいろいろ研究している。子どもから「ママ、スマホの画面上にあるアプリこうしたら整理できるよ!」と、私よりはるかに知り尽くしていることもあるからビックリ!

※オープンチャット…「友だち」登録の有無にかかわらず、誰でも参加可能なトークルームを作成し、匿名で交流できる機能。同じ趣味・ファン同士のコミュニティーや、テーマに沿った意見交換の場として利用されている。

●ドコモスマホ安全教室の太田さんに聞いてみました。

・いつ持たせるのがいいの?

今は低学年でも学校でタブレットを持たせる時代なので、いつ持たせても早すぎる、ということはないですよ。

・有害なサイトを見せないような仕組みはあるの?

 携帯会社各社では、有害サイトを表示しないよう「フィルタリングサービス」を行うことが義務付けられています。例えばドコモが力を入れている「あんしんフィルター」は学齢別にサイト・アプリの使用を制限しています。また、勉強・調べ物で特定のサイトを使用したいけれど制限がかかっている…という場合は、各サイトごとにフィルタリングを外すことも可能です。

・保護者へのアドバイスがあれば!

 子どもは保護者の使い方を見て使い方を覚えます。歩きスマホをしない、他人の子どもが写っている写真を勝手にSNSなどに載せないなど、保護者側もルールやマナーを徹底しましょう。何より、スマホをどう使っているか、オープンに話せる環境づくりが大切です。