大阪歴史博物館(大阪市中央区)で10月9日~2027年3月14日の期間、NHK VR「サムライの見た夢~幻の豊臣大坂城~」が開催される。これに先立ち、10月7日にメディア向けの先行内覧会が行われた。
東京での公開からバージョンアップし、大阪だけのコンテンツも追加しての40分にわたるVRコンテンツでの没入体験は見応えのあるものだった。
コンテンツの主役は大坂城。その大坂城の化身として青い炎が体験者たちをガイドしてくれる。一組5人でそれぞれにVRヘッドセットをつけて、同じ風景をみながら進んでいく流れだ。
会場は、なんの変哲もない部屋で壁や床には不思議な幾何学模様が描かれている。

そしてその中にいる体験者を側から見るとこんな感じだ。


またヘッドセットはかなり大きく、メガネをかけたままでも着用可能。

この空間を8等分し、順番に進む形になるが、あの分厚いヘッドセットをつけている体験者の前には400年前の秀吉が築城した大坂城が現れ、天守閣を外から眺めたり、上から見下ろしたり、場内や天守閣内を巡ったりして進んでいく。
開始後すぐに体験者が立っている土台が競り上がるように感じる設定になっているが、VRだとわかっていても高さを感じ、そこから見下ろす大坂城の城内や街並みに足がすくむ感覚だった。高所恐怖症の人は要注意かもしれない。

当時の大坂城の巨大さや、豪華絢爛な天守閣内の内装や襖絵(ふすまえ)などを通して当時の様子を体感。さらに、徳川との冬の陣で真田丸を舞台に繰り広げられた合戦や、徳川による大砲攻撃で天守閣が炎上していく様子なども体験できる。



VRでの没入体験で40分というのはかなり長いのではないかと思ったが、実際は青い炎が解説しながら進んでいて、次々とシーンが変換していくので、実際の時間ほどの長さは感じない。またストーリーも歴史を振り返っての説明だったり、示唆に富んだ内容になっているので学びも多い。
同コンテンツを制作したNHKは、これまでテレビ番組や3DCGなどの大量に制作してきたコンテンツを平面の画面だけでなく、奥行きのある空間で体験してもらえるように再利用する形で、保有するコンテンツ資産を駆使して制作したという。また天守閣の大きさや秀吉の小柄さなど、よりリアルなサイズ感も体験してもらいたかったと説明している。
天神橋筋六丁目にある「歴史の今昔館」で保存されている秀吉が建てた大坂城の設計図を元に、実物のサイズ感にはかなりこだわって天守閣や城郭全体のイメージを再現している。またNHKの番組で使用した3DCGはハイスペックのPCを使用しているので高画質の画像をテレビ場面内で表現できるが、今回は同じようにするとヘッドセットの中で映像が動かなくなるため、データを削ぎ落として、それでいて安っぽく見えないように工夫している、と説明があった。本物にこだわるNHKらしい取り組みだ。
東京での上演は20分のコンテンツだったが、そこに黄金の茶室のシーンや真田丸での戦いのシーン、そして体験者がVRで表現された刀を持って、自分に向かってくる武者と戦うシーンなどが追加されている。また全体的なブラッシュアップも行われ、トータルで40分という長さになった。
同コンテンツを体験したあと、興味のある人は道路を渡ったすぐ先にある実際の大阪城や城内を巡って違いを比較したりもできる楽しみ方もある。
開館時間は午前9時半~午後5時。最終入館は午後4時。入場料は、一般が平日3,500円、土・日・祝4,000円、小・中・高校生が平日1,500円、土日祝2,000円。
日時指定での事前予約が必要。問合わせは電話050・5541・8600(無休 午前9時~午後8時)。詳細公式HP(https://nhk-vr-samurais-dream.jp/ )へ。
