
大阪・関西万博のインド館に9月26日、世界的な瞑想マスターのヨグマタ相川圭子さんが訪れ、「インドの精神性と叡智 個人の命を輝かせ、世界に平和と調和をもたらす」 をテーマに講話を行った。
「人はなぜ生まれてきたのか」─。その大きな問いに向き合い、30代でヒマラヤに渡った相川さん。標高5000㍍を超える過酷な環境で修行を重ね、女性では世界初となる究極の悟り(サマディ)に到達した。その後、相川さんは6億人以上が集まる世界最大級の祭典「マハクンブメラ」を主催し、米ニューヨークの国連本部で3度、瞑想指導やスピーチを行うなど、世界に愛と平和を広めている。

相川さんが瞑想に興味を持ったのは子どもの頃。お寺や仏教の教えにふれる機会が多く、先生からも「意識して行動しなさい」と学んだ。その体験が「私たちは誰なのか」の探求の始まりだった。
相川さんは瞑想について「心の余計なものを手放し、本当の自分に出会う方法」と語り、呼吸を整えることや、マントラを唱えて心を静める方法、胸に白い光を思い描いて内側の愛を感じるワークなどを紹介。簡単な肩や首を回すヨガや呼吸法など、日常でも取り入れやすい瞑想法を参加者に伝授した。

「瞑想を通じ、人は無限の可能性に気づける」と話す相川さん。経典を読むだけでなく、実際に波動とつながる体験こそが人を大きく変えると説く。「忙しく考えすぎ、疲れている現代人こそ、瞑想で心を空っぽにしてエネルギーを取り戻してほしい」と話した。
「人は死ぬときに何も持っていけない。だからこそ人のために生きることが大切」と力を込めた。