▲三津寺の本堂と一体となったホテルの完成予想図。地下鉄御堂筋線心斎橋駅となんば駅の中間の御堂筋沿いで来年11月に開業予定=カンデオホテルズ提供
〝ミナミの観音さん〟で知られる三津寺（中央区）が来年11月26日、寺院一体型の「カンデオホテルズ大阪心斎橋」として生まれ変わる。東京建物とカンデオ・ホスピタリティ・マネジメント（東京・港）、三津寺で構成する「三津寺ホテルプロジェクト」の関係者が12月14日、発表した。
▲三津寺本堂をそのままの状態で移動する曳家（ひきや）工事の様子
三津寺は744年の創建とされ、十一面観音を本尊としてまつる。現在の本堂は1808年に再建され、1945年の大阪大空襲でも焼けなかった。工事は本堂を残し、その真上にホテルを建てる。ホテルは地上15階地下1階、全180室。最上階は約55mの高さから都心を眺めるスカイスパになり、露天風呂やサウナなどを設ける。
「宿泊者様は仏様に抱かれて眠ることで、ゆったりとお休みになれると考えています」と加賀哲郎住職。1泊あたり平均1万8000～2万5000円程度を想定。