バレーボールSVリーグ開幕に向け「大阪マーヴェラス」が決意表明

決意表明する田中瑞稀主将

「自らを鼓舞して昨年の壁を跳び越えたい」 新チームの思いが詰まったスローガン【鼓跳-kodo-】も披露

 10月11日より、将来的なプロリーグ化を目指して再編された、バレーボールの新たなトップリーグ「SVリーグ」が開幕する。

 本リーグ参加に伴い、ホームタウンを大阪市に設定し、チーム名称も変更していた大阪マーヴェラスがシーズン開幕に先駆け、大阪市北区内のホテルで「決意表明の会」を開催。華々しいオープニングアクトの後、新装のユニフォームに身を包んだ選手や監督、スタッフが壇上に並ぶと、全員を代表して當麻浩之部長(51)は「強いチームであることはもちろん、良いチームを目指す」と意気込みを語った。

 大阪市経済戦略局スポーツ部の林欣治部長、練習拠点がある西宮市の石井登志郎市長らの来賓あいさつを経て、W杯の日本代表メンバーのアウトサイドヒッター田中瑞稀主将(28)が「SVリーグはこれまでにない長期戦。私たちの強みである『全員バレー』『ハードワーク』を発揮し、昨年越えられなかった壁を飛び越えるべく、総力戦で挑みたい」と決意をあらわにした。田中主将の決意表明で終わると思いきや、「私のコメントだけでは足りない」として、山下遥香選手(27)、宮部愛芽世選手(22)、井上芙香選手(24)の3選手を名指して今季にかける意気込みや変わらぬ声援に対する感謝の気持ちを引き出す一幕もあり、会場を沸かせた。

 心機一転、自らを奮い立たせて新リーグに挑む大阪マーヴェラスの心情を反映して考案された今年のチームスローガンは【鼓跳-KODO-】。揮毫した書家のHIROKI氏自身もバレーボール経験者であり、大阪マーヴェラスの広報を務める中山大祐氏は中学時代のバレーボー部後輩に当たる。

 同チームは、昨季はレギュラーラウンド全勝の好成績で決勝ラウンドに臨んだが、主軸だったアウトサイドヒッター林琴奈選手(24)の負傷が響いて、悔しくも頂点を逃している。今季は13日の初戦(対東レ滋賀、HOS住吉スポーツセンター)を皮切りに、全44試合の予定。彼女たちの熱くて長い戦いがまもなく始まる。