医療現場でも活躍する「ウィンバック」 ビューティーキャラバン 沖 大作社長に聞く

「ウィンバックの初号機(右)から最新機までが未だ現役」と話す沖社長
「ウィンバックの初号機(右)から最新機までが未だ現役」と話す沖社長

 美容機器に精通するビューティーキャラバンの沖大作社長がその性能にほれ込んだという「ウィンバック」とは、果たしてどんな機器なのか。

─そもそもウィンバックのメカニズムや機能はどのようなものですか。

 ウィンバックは体に有益な影響を与える高周波エネルギーを、体内の狙った細胞層に入れることができる機械です。カテゴリーで分けるとラジオ波になるが、従来の機器とは目的が全く異なる。従来型が温熱のみを目的としていたのに対し、ウィンバックは筋膜などの膜を緩めたり、細胞の活性化を目的としている。
 美容における効果としては、ボディでは痩(そう)身、フェイシャルでは引き締めやリフトアップ、その他ではマッサージなどと合わせてリラクゼーションにも活用できる。アスリートケアや治療サポートの現場にも導入されています。

─1月にはエステの大会でウィンバックを使って施術されたサロンが優勝したそうだが。

 そうなんです。全国のサロンが技術や結果を競うエステティックグランプリで、圧倒的な効果で優勝され、大きな反響がありました。
 もちろんサロンの高い技術とモデルの努力が前提ですが、注目されたのは痩せ方の美しさ。通常は急激に痩せると皮膚がたるみますが、優勝された方は約4カ月で20㌔以上痩せたにもかかわらず皮膚もきれいに引き締まっていた。ウィンバックの痩身効果と引締め効果も見事に発揮されていました。

ウィンバックでの施術風景
ウィンバックでの施術風景

─美容以外にも使われていると聞く。

 プロ野球やJリーグ、ラグビー、バレーボールのプロやトップアマチームにも数多く導入されています。トレーナーからは腱や筋肉などのケガや手術後の回復がこれほど早い機械は見たことがないと言われます。現在も多くのプロ野球チームから引合いがあり、貸出しが間に合わない状況です。
 一方、整骨院や整体などの治療現場でも使用されており、正直我々が思ってもみなかった効果も報告されています。

─思ってもみなかったとは、具体的には。

 例えば、麻痺の症状で手が開かなくなった患者さんにウィンバックを使ったところ、1回の治療で手が開くようになったと理学療法士から報告を受けました。その後も服のボタンを自分でとめられるようになったなど驚異的な回復を見せており、患者さんもご家族も涙を流して喜んでおられたそうです。余談ですが、このときの理学療法士はウィンバックを使った自由診療の施設を開業されました。

─麻痺で動かなくなった体の一部を回復するという治療は、医師でも難しそうだ。

 そうだと思います。実際に、できるだけの治療は精一杯施した後で、何年もリハビリをしてこられたそうです。高周波は神経系統にも作用するため、脳からの電気信号が微弱になっている部分に電気を流したことで信号が増幅されたとも考えられます。

─美容だけでなく、治療や回復に効果があるという汎用性は夢がありますね。

 ウィンバックは現場の声を参考に各種パーツやアクセサリーが開発されています。これらの組み合わせや、施術者のアイディアと技術によって無限の可能性があります。まだ知られていないウィンバックを使った施術方法が今後も世界各国で開発され、その用途はさらに広がり続けると私自身は確信しています。

【企業情報】
株式会社ビューティーキャラバン・日本総代理店ウィンバックジャパン/大阪市中央区道修町1─2─11 アルテビル道修町5・8・10階/tel.06(6223)4757