近年、寺社の境内地にマンションやビルが建築される再開発が盛んに行われている。寺院の正門に当たる「山門」を高層ビル化した国内初の「山門一体型ホテル」で話題の大阪市中央区の南御堂(真宗大谷派難波別院)が、参道部分の土地に課された固定資産税額の取り消しを大阪市に求めた訴訟の控訴審判決が6月29日、大阪高裁で下った。
大阪高裁は空洞部分について「課税対象の空間とそうでない空間が混在している」と認定した上で「すべてを収益事業とした市の判断は、地方税法に違反する」として、寺院側逆転勝訴の判決を言い渡した。