大阪マルビル 建て替えへ 2030年の完成目指す 名称や円い形状、何らかの形で残す


▲建て替えが決まった大阪マルビル

 大和ハウス工業と大阪マルビルは5月13日、梅田のシンボルとして50年近く親しまれてきた「大阪マルビル」の建て替え計画を発表した。2023年夏に工事に着手し、30年春の完成を目指す。また、25年4月13日から10月13日の大阪・関西万博の開催期間は、解体工事の敷地をバスターミナルとして活用する。

 計画では、現在の地上30階、高さ約123mの建物を高層化する予定で、ホテルや大型のホール、高機能オフィスを設置。大和ハウス工業の広報によると「マルビルの名称や円い形状は何らかの形で残す」という。

 大阪マルビルは1976年4月、当時の最新鋭の技術を結集した日本初の円形超高層ビルとして誕生。そのユニークな形状は梅田周辺のどの場所からも見ることができた。話題性のある商業施設も入居し、情報発信基地としての機能も果たしていた。

 屋上には電光掲示板が設置され、「回る掲示板」の愛称で長く親しまれたが一時撤去され、2005年にLEDを採用した新型電光掲示板を復活。天気予報や時刻、気温、地震、津波などの情報を発信している。


▲1976年の竣工当時(大和ハウス工業提供)


▲建築中の様子(大和ハウス工業提供)