JR大阪駅西側に新名所誕生 「KITTE大阪」「イノゲート大阪」

 JR大阪駅直結の「JPタワー大阪」に入る商業施設「KITTE(キッテ)大阪」と、複合ビル「イノゲート大阪」が7月31日にオープンした。両施設はJR大阪駅の新しい改札口である西口を挟んで南北に位置する。

最後のピースをはめてシンボルモニュメントを完成させるアイナ・ジ・エンドさん(写真左)と大阪芸術大学の学生2人。
最後のピースをはめてシンボルモニュメントを完成させるアイナ・ジ・エンドさん(写真左)と大阪芸術大学の学生2人。

 旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区で開発を進めていた「JPタワー大阪」内の商業施設「KITTE大阪」で7月31日、グランドオープンの式典が開かれた。あいさつでは日本郵便取締役の黒木信浩氏が「新しい出会い、物語を生み出して行きたい」と期待を表明。また「KITTE大阪」のコラボレーション楽曲制作を務め、CMにも出演したアーティストのアイナ・ジ・エンドさんがゲストとして登場し、場を盛り上げた。

 大阪芸術大学と産学連携で制作を進めていた「オープン記念シンボルモニュメント」にアイナさんと学生2人が最後のピースをはめて、モニュメントが完成。KITTE大阪の1階アトリウムに堂々とした姿で設置された。

 モニュメント作成を指導した同大の清水柾行教授は「結びというコンセプトとつながりの始まりというテーマを形にするため、みんなでアイデアを出し合い、それを改めてみんなで再考。この共創という行為を繰り返して水引というアイデアにたどり着いた」と説明。

 最後にテープカットがあり、その後来館を待ちわびた来場客が雪崩を打って館内へ押し寄せ華々しくスタートを切った。

テープカットをする関係者ら
テープカットをする(左から)日本郵政不動産常務取締役開発本部長の細井成明さん、大阪ターミナルビル取締役兼専務執行役員経営戦略部長の福島純さん、西日本旅客鉄道常務執行役員・地域まちづくり本部副本部長の武市信彦さん、日本郵便不動産部担当執行役員の黒木信浩さん、アイナ・ジ・エンドさん、大阪芸術大学の清水柾行教授、KITTE大阪の大平真館長

 JPタワー大阪は地上39階、地下3階建て。11階から27階のオフィスゾーンは2023年11月1日に利用を開始。また、24年3月27日には劇場「SkyシアターMBS」が開業していた。

 「KITTE大阪」は地下1階から地上6階の7フロア。日本初上陸の中国薬膳料理店など合計114の飲食・物販・サービス店が出店している。また29階から38階のホテル「THE OSAKA STATION HOTEL,Autograph Collection」も同日オープンした。総居室数は418。ジェイアール西日本ホテル開発が運営する。

「KITTE大阪」「イノゲート大阪」

 一方、JPタワー向かいの「イノゲート大阪」はJR西日本、大阪ターミナルビル、JR西日本大阪開発が事業主。7月31日にオープンしたのは2階から5階の飲食店舗フロア「バルチカ03」と6階のカフェや物販店も備えたオフィスロビーの「TSUTAYA BOOKSTORE」、9・10階のフレキシブルオフィス「コンパスオフィス」。11~22階のオフィスフロアは秋以降の開業を予定している。