〝ザ・昭和レトロ〟な純喫茶や世界有数のバー、知る人ぞ知るゴッドハンドなど、いつもの街並みもちょっと目を向ければ、 まだまだ知らない〝もりかど〟がそこかしこに。地元民が集う、特に〝ディープでエモい〟場所を紹介。
守口サイド
純喫茶マニアおすすめ 昭和レトロな映えスポット
西郷通商店街にある昭和39年創業の「カルダン」は、ランプの柔らかい光やアンティーク調のチェア、コスパ最高のモーニングセットなど昔ながらの純喫茶で、ここだけ時間がゆっくり流れているかのような懐かしさを味わえる。昭和レトロブームで、写真を撮りに来る若者の映えスポットに。「そんなにたいしたもんじゃないよ～」と穏やかな村田マスターは照れながら話す。
喫茶カルダン
守口市西郷通1-2-7
世界でも有数なバーボンの名店
文禄堤に店を構える「呂仁（ろじん）」は世界でも有数なバーボンウイスキーの名店。1977年にジャズ喫茶としてスタートし、85年頃から本格的なウイスキーの飲めるバーとして名を馳せた。店主の巽誠一郎さんは米国系企業に勤めていた経験を生かし、バーボンの聖地であるケンタッキー州やテネシー州などの蒸溜所をめぐり、オーナーや生産者と親交を深め、買い付けを行ってきた。現在では手に入らない希少な酒が所狭しと並ぶ棚、ジュークボックスから流れるジャズ。20年ぶりに名店を訪れた筆者は、その趣きの深さに再び感動した。
呂仁
守口市本町1-2-2
えっ！こんな所に整骨院？
住宅街に突如現れる「もり整骨院」の看板。整骨院といえば入口がガラス張りのイメージだが、同院は民家テイストを〝あえて〟そのままに。引き戸を開けると、和時計や桃の節句のために飾られた吊るし雛など、昭和の空間が広がっている。「派手さはないけれど、自分にはこの雰囲気が合うと思って」と森篤哉院長。施術では「患者さんと二人三脚で治療の方向性を見つけることを意識している」とのこと。知る人ぞ知る整骨院、大日にあり！
もり整骨院
tel.050-5242-1615
守口市大日町1-8-5門真サイド
〝門真れんこん〟名付け親の専門店
江戸時代から続く門真市の農家が経営する門真れんこん料理の専門店「門真れんこん屋」。店主の中西さんは知る人ぞ知る、〝門真れんこん〟の名付け親でもある。自慢のもちもちのれんこんを使って、煮物や天ぷら、白あえ、郷土料理のはすねもち（レンコンの穴に餅米を詰めた菓子）などをコースで提供している。完全予約制。市場にほとんど出回らない希少な〝門真れんこん〟。ここに行けば門真の歴史とレンコンの深い話が聞けるかも。
門真れんこん屋
tel.072-885-2348
門真市千石西町12-6
シーシャバーで深くくつろぐ
チルい（まったりくつろぐ）感覚を楽しめると、SNSなどで話題のシーシャ（水たばこ）。京阪電車大和田駅近くの「シーシャバーcalando（カランド）」は、お酒や食事と一緒にシーシャが楽しめる。専用の喫煙具を使い、葉たばこの煙を水にくぐらせて、ろ過した煙を長いホースで喫煙する。フルーツやスパイス系などさまざまなフレーバーがあり、ミックスすればオリジナルのフレーバーを楽しめる。仲間と同じものをシェアしてくつろぐことで、深い話がしやすいのだとか。
シーシャバーcalando
門真市野里町13-17
レンコンや月出橋など伝統芸能「ひんや節」
昨年8月1日に門真市地域文化財第1号に登録された伝統的民俗芸能「ひんや節」。「ひんや」とは「ええ日や（良い日）」の意味で、明治時代に火災で焼失した東本願寺の再建を願って、門真地域を回った際の唄と踊りに由来する。レンコンや月出橋など愛着が沸く歌詞と、扇子やバチ、花笠など4種類の華やかな踊りで構成される。現在は「門真市ひんや節保存会」が知る人ぞ知る貴重な伝統文化を後世に伝えるため、市内各所で披露している。
門真市ひんや節保存会
tel.090-9169-5705