週刊大阪日日新聞

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2022/8/6

コロナ急増の正しい見方

「初の20万人」「過去最多更新」―

 増え続ける1日のコロナ感染者数に、不安を感じる人も多いはず。だが、客観的なデータからは、陽性者数の伸びに比べ、重症者や死者は伸びていないもう一つの事実が見えてくる。

陽性者急増でも死亡率は低下
新型コロナをデータで検証

 「国内感染初の20万人」「新規感染者、最多更新」─。

 増え続ける1日のコロナ感染者数を前に、メディアが騒いでいる。インフルエンザの場合、体調不良で病院を受診し、医者から「あなた、インフルエンザですね」と診断されて初めて「感染者」とカウントされる。その定義で行くなら、PCR陽性者は感染者ではない。だから、ここでは感染者と言わず、陽性者と言うことにする。

 メディアの騒ぎに巻き込まれる前に、客観的なデータを見てみよう。下のグラフはコロナ禍以降の全国の新規陽性者、重症者、死亡者の推移を重ね合わせたものだ。厚生労働省のオープンデータを情報源に、本紙で作成した。視覚的にわかりやすいよう、日別のデータを7日間移動平均に計算し直している。

 青の棒グラフが新規陽性者数だ。第1波、第2波と回を追うごとに、流行の山が確実に過去最多を更新しているパターンがお分かりだろう。一方、下側の橙色の棒グラフは死者数だが、陽性者の伸びに比べ、あまり伸びてはいない。赤色の折れ線グラフは、その時点で重症者が何人いるかの推移だ。第1波から第7波までのそれぞれの期間は、背景を白とグレーで区切ってみた。

 グラフを見て分かることは、母数となる陽性者数の伸びに比べ、重症者や死者はあまり伸びていないことだ。

 ウイルスは一般に、自らが生存し続けるために感染力を増す一方、宿主(人間)を全滅させないように変異して弱毒化していくと言われるが、その特性が現れているように見える。変異で逆に強毒化する可能性を指摘する意見もあるが、グラフが示す真実は、今のところ弱毒化していっているということだ。

 例えば第4波の期間には、陽性者総数約35万人のうち、死者は6518人。この2つの数値を割り、死亡率は2%弱%だった。同様の計算をしていくと、第5波の死亡率は0・4%にまで減少。続く第6波は、1日の陽性者数の最大値が5波の4倍に増えたが、死亡率はさらに下がって0・2%だった。

 現在の第7波はピーク前なので参考程度の数値ではあるが、7月28日現在までで計算すると、死亡率は0・04%と極めて低い。もちろん、ワクチンや治療法の確立などの影響もあると思うが、うなぎ登りの陽性者数に反し、死亡率がどんどん低下していっているのは紛れもないファクト(事実)だ。

 下表は、コロナ禍全期間の死亡率を年代別、男女別で計算したものだ。「陽性者○人中1人が死亡」とわかりやすい表現に置き換えている。

 これを見ると、高齢になるほどリスクが高まることが一目瞭然だ。例えば40代男性と70代男性を比べたとき、「58857÷1090」を計算をすれば、答えが53・99だから、「40代男性に比べ70代男性は約54倍のリスク」と言える。

 こう見ると、大阪府の吉村知事がリスクの高い高齢者にのみ不急の外出自粛を求める一方、現時点で飲食店への時短要請やまん延防止の適用要請をしない方針も理解できる。

 この記事で「だから大丈夫」と言うつもりはなく、今後も一人一人の感染予防が欠かせない点に変わりはない。

 ただ、「過去最大」「最多更新」と、感染者数だけにスポットをあてた報道ばかりがあふれると、私たちは「コロナがますます大変な状況になっている」と勘違いしてしまいがちだ。だから、こうした別の視点も持っておき、今を冷静に読み解くことが必要だ。

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